2011-01-01から1年間の記事一覧

10月30日はパニックの日

明後日の10月30日(日)は、JRA「天皇賞・秋」が、府中の東京競馬場で催される。そもそも勝馬投票券なるものをはじめて購入したのが、アイフルが勝った第74回(1976年)の「天皇賞・秋」であることから、もっとも思い入れの深いレースである。ミスターシービ…

(ホットケーキは)おいしいー!

10/3(月)日本橋人形町の「女流落語会」に出かける途中腹ごしらえに、「イオン」店内にある「珈琲館」で、ホットケーキを食べた。この「珈琲館」は、京都本能寺近くの「スマート珈琲店」とともに、コーヒーとホットケーキを一緒に注文して満足できる喫茶店で…

女流落語の会

昨晩10/24 (月)は、東京日本橋人形町の「日本橋社会教育会館」で、女流落語の会『第3回 Woman’s落語会(サンケイリビング新聞社主催・企画)』を聴いて来た。落語研究会の方々とのおつき合いである。場所は、谷崎潤一郎生誕の場所と近いところにあり、も…

緑の卵

近所の方から薄緑色の卵を五つばかりいただいた。アローカナという品種の鶏卵だそうで、だいぶ前から人気になっていることを、不覚にもいま知った。さっそく生卵かけの昼食を二日食したところ、旨いの一言。納豆も味にとけ込んですばらしい。殻が堅く割るの…

秋の蝶

http://www.youtube.com/watch?v=_iq43Vs8CEw ⦅Léo Ferré - Chanson d'automne (Verlaine)⦆ 「落葉(秋の歌)」 上田敏 『海潮音』より 秋の日の/ヰ゛オロンの /ためいきの/ひたぶるに/身にしみて/うら悲し。鐘のおとに/胸ふたぎ/色かへて/涙ぐむ…

銀座の秋

来月は、東京銀座の「博品館劇場」で、シャンソン歌手若林圭子さんの恒例のリサイタルがある。秋の銀座歩きとともに愉しみである。銀座の街も、時代に取り残されまいと、関わる人たちは必死のようである。 仏文学者の奥本大三郎氏は、『散歩の昆虫記』(幻戯…

オペラ『サロメ』鑑賞

昨日10/19(水)は、東京初台の新国立劇場オペラパレスにて、オペラ『サロメ』を鑑賞した。演劇作品の『オイディプス王』、『メディア』、『かもめ』、『サド侯爵夫人』とともに、オペラ(演劇も)『サロメ』が東京周辺で上演されると、割合つきあっている。…

問題の先送り

本日歯科医院にて治療を受けた。腫れが引くにともなって痛みが消え、咀嚼力も落ちていなさそうだということで、プラーク除去治療などのあと、しばらく抜歯は猶予という仕儀となった。いっそうブラッシングに励むという努力目標も示された。こちらがビビって…

明日は歯医者

明日は歯医者に行く日。10/15(金)にいただいた抗生物質ジスロマック(アジスロマイシン)のおかげですっかり排便が狂ってしまい、参った。ふだん薬を飲んでいないので、たまに飲むと副作用がでてしまう。 歯医者の治療はだれでもそうだろうが、大いに苦手…

月船さららさん

(サイン入り生写真を購入。) 昨日10/13(木)出口結美子が寿引退により、月船さらら一人の劇団となった新生「métro」の公演、天願大介作・演出『引き際』を、「東京赤坂レッドシアター」で観劇した。「métro」の舞台は、第2回、第3回を観ているので、こ…

花も実もある写真館(写真5葉)

⦅写真(解像度20%)は、すべて小川匡夫氏(全日写連)撮影。⦆ ⦅台東区下町民家のアサガオ(朝顔)⦆ ⦅文京区湯島天神坂下のグズマニア(Guzmania)⦆ ⦅文京区Tビル下の多肉植物カランコエ(紅弁慶草)⦆ (台東区下町民家のグリーンネックレス) ⦅台東…

次の津波は国債暴落か?

ムーディーズジャパン格付けアナリストを経て、現在首都大学東京の教授である松田千恵子氏の『国債・非常事態宣言』(朝日新書)は、論理展開は必ずしも明快とはいえないが、現代日本の財政危機について素人でもわかりやすい解説書となっている。 2011年8月…

統計的考察を学ぶ

◆アメリカシカゴ学派社会学の科長である山口一男教授の『ダイバーシティ』(東洋経済新報社)は、ファンタジーと「イソップ寓話」およびその二つの作り変えから構成された、「ダイバーシティ(diversity)」成立の可能性をめぐる日米比較社会論である。山口…

春風亭昇太独演会(09年8月)

朝のNTV「ぶらり途中下車の旅」は、だいたい観ている。本日は、「旅人」が俳優の石丸謙二郎さんで、都営新宿線の「途中下車」だった。京王線相互乗り入れ利用で、馬喰横山駅から利用することが多い電車ということもあって、〈気合い〉を入れて観ていたところ…

池田晶子さん

「東京新聞」10/6(木)夕刊に、井筒俊彦の研究家として著名らしい評論家の若松英輔氏の連続講演会のことが紹介されていた。 http://www.keio-up.co.jp/kup/sp/izutsu/(若松英輔「井筒俊彦入門」) そこでとりあげられた一人に、池田晶子がいるとのこと。若…

天才子役のその後

ルネ・クレマン監督の映画「禁じられた遊び」では、ナルシソ・イエペスのギター演奏とともに、孤児収容所に連れて行かれる、ブリジッド・フォッセイ演じる少女ポーレットが、引き裂かれるように別れねばならなかった少年ミシェルの名を連呼して駅の雑踏を走…

胎児・子供の放射線被曝

某経済学者が批判するように、「子供」とか「母親」というアイコンを使って、放射能汚染のリスクをことさら過剰に言い立てることは警戒しなければならないにしても、「医学的にいうと、分裂さかんな細胞ほど放射線により傷を負いやすい。その点では放射能汚…

地動説—コペルニクスとガリレオ

◆コペルニクスの場合 ……例えばコペルニクスです。ドレイパー(1811〜82:イギリスで生まれ、アメリカで活躍)のように、彼を「科学」の立場で理解し、「科学者」として眺めると、コペルニクスがカトリックの司祭であったことも、彼の所論に当時のカトリック…

扉について

10/15(土)〜10/19(水)に「第11回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2010」が催され、10/18(火)は、イランの映画監督アッバス・キアロスタミ監督を迎えた特別企画が開催予定だそうである。 http://www.nhk.or.jp/sun-asia/aff/12th/index.html かつて…

グルジアで思い出すこと

この大相撲秋場所で活躍した臥牙丸 関の出身地であるグルジアについては、その自然地理上および文化地理上の知識がほとんどないが、かつて観た映画と演劇のことは思い出される。映画は、グルジアがまだソ連邦から独立していない時代の作品で、監督はどちらも…

ミーハー的散策

わが家を出てすぐのところの進学塾の入口に「野田佳彦総理のお子さま二人ともわが塾で学ばれました。」とか書いた張り紙が掲示されていた。そういえば愚息が地域少年ソフトボールチームのメンバーでいたとき、小学校の校庭に、当時千葉県会議員であった野田…

市場のイドラ

9/9放送の「全国高校クイズ選手権」で優勝した開成高校生が即答した問題に、フランシス・ベーコンの「四つのイドラ」に関するものがあった。フランシス・ベーコンといえば、「帰納法・経験論・四つのイドラの三項目を結びつければ試験に通るという常識」(19…

キャンティワインとシャブリワイン

昨日9/24(土)は、イオン津田沼店内の「KALDI」にて、ワインを3本購入。キャンティ(Chianti)の「ドン・アンジェロ(Don Angelo)」、シャブリ(Chablis )の「ジャン・ラフィット(Jean Lafitte)」それに、カリフォルニアワインの「レッドウッド・シャ…

志らく演出と室生犀星

「東京新聞」本日夕刊によれば、室生犀星の「性に目覚める頃」の当初のタイトルは、「発生時代」、「或る少女の死まで」のタイトルは、「暗黒時代」だったことが、新たに見つかった自筆原稿でわかったそうである。つまり「幼年時代」を含めて三部作のタイト…

犀星文学の耽美性

10/22(土)広島県呉市「ビュー・ポートくれ」にて、室生犀星学会秋季大会が催されるとのことである。研究発表に一つに、文藝評論家河野基樹氏による「後記 炎の金魚考」がある。氏の「発表要旨」によれば、犀星畢生の小説作品「蜜のあはれ」に附された「後…

静岡の劇場群はだいじょうぶか?

午後5時15分現在台風15号が、わが千葉県にも激しい雨を降らせている。外に出てないのでわからないが、風も相当強いようだ。ただ怯えるばかり。3月の東北の人々の恐怖の、ほんの一端をからだで知ったところ。 東海地域の被災状況はすでに報道されている。静…

宮崎アニメの少女

『樹が陣営(「33号」から「飢餓陣営」)』(発行:佐藤幹夫)というユニークな思想系の雑誌がある。2004年1月刊行26号は、特集の一つとして「性・渋谷・少女」のテーマを追求している。 そのなかの内海新祐氏の少女論は、宮崎駿アニメの「少女」はなぜイヤ…

「人魚の嘆き」

9/14(水)に笠松泰宏作曲・指揮のモノオペラ『人魚姫』の舞台を鑑賞して、谷崎潤一郎の「人魚の嘆き」を思い起こした。 この作品は、わが書庫の一番奥の棚に眠っていた『谷崎潤一郎全集』(中央公論社)の第4巻に収録されている。1冊1500円と表示されてい…

女優について—『渡辺温全集(文庫)』刊行に寄せて

この夏の終わりに、『渡辺温全集:アンドロギュヌスの裔(ちすじ)』(創元推理文庫)が刊行された。まだ入手していないが、2年前の正月発行『花粉期:歳旦譜』に掲載された「女優について」を、この作家に触れたエッセイなので、ここに再録しておきたい。◆…

新聞が「空気」をつくる

◆いわゆる『エヌ・エル・エフ』系の作家であったフランスのドリュ・ラ・ロシェル(1893〜1945)の『空っぽのトランク』(1924年)は、〈私〉が捉えた、青年ゴンザックの生活と行動が描かれた小説である。「二、三の文学サロンの常連」で、職業的には「ある有…