2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

物語における「雨」

11/26(木)東京池袋東京芸術劇場小ホール、tpt公演の、アンドリュー・ボヴェル作・鈴木裕美演出『この雨 ふりやむとき』を観劇した.めずらしくオーストラリアの劇作家の作品である.演出家の鈴木裕美さんによれば、「オーストラリアの作家は、地球環境の問…

ひらがな日本語と「英語公用語」

11/19(金)は、東京両国シアターXにて、多和田葉子作、ルティ・カネル演出の『さくら の その にっぽん』を観劇.チェーホフの『桜の園』を基に、現代日本を舞台にし、パリ帰りの一家が「桜山」を売却して、再びパリに帰るまでの話を構成している.この作品…

ご冥福を祈ります

先日このブログで紹介した『パンとペン』(講談社)の著者黒岩比佐子さんが亡くなられたそうだ.すでに昨年11月から闘病生活を送っていたとのこと、不覚にも知らなかった.謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20101026/1288…

農政トライアングル

元農林省「キャリア官僚」山下一仁氏の『「亡国農政」の終焉』(ベスト新書)を読むと、日本の農業が直面する問題の所在と、解決を困難にさせてきた、歴史的ともいうべき障壁の実態がイメージできる。 すでに明治時代に当時の農業保護関税に関し「保護主義で…

神戸のインドカレー

(「チキンカレー&ウコンライス」) (「愛知万博」のとき「インド館」で買い求めた、木彫りのフクロウとコースター) 都立上野高校軽音楽部出身のミュージシャン、AKINO LEEさんは、いっぽうでカレーの探求家でもあるらしく、連日のようにmixi日記に東京ほ…

危険との付き合い

午前中近くの眼科医院にて定期眼底検査を受診.白内障が進行中であるが、幸い網膜など眼底の異状はないとの診断であった。しかし散瞳のための点眼で、夕方まで視界がぼやけ読書・PCは無理であった.強度の近視故眼のリスク回避のためには、しかたなし。 本日…

趣味の園芸

(Baccaratの食器とともに) この夏の猛暑でどうかと心配していたが、わが庭の柿の実りは例年通りである。味も自然の甘さで、食感も悪くない.秋のささやかな収穫を寿ぎたい. 秋の花といえば、菊であろう.昨日は、江東区亀戸天神社に参詣.ちょうど菊祭を…

倫理トレーニング

マイケル・サンデル(Michael J.Sandel)教授の『これから「正義」の話をしよう』(春秋社)が、NHK放送の効果もあってだろう、電子媒体経由を含めてだいぶ読まれているようである.春秋社サイトからダウンロードした同書第1章さえ完読していないが、知的姿…

インドで「いきものがかり」

「東京新聞」10/23・10/30の連続記事『生きる』で、奈良康明駒澤大学名誉教授が、「ことばの文化論」と題して面白いエッセイを載せている.氏がインド宗教文化史の研究のためインドに長期滞在していたとき、悪性のインフルエンザにかかった。親友の家で一週…