2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

少年と老人:現代詩集『谷間の百合』を読む

中原中也賞に細田伝造さん 詩集「谷間の百合」 - Infoseek ニュースはてなブックマーク - 中原中也賞に細田伝造さん 詩集「谷間の百合」 - Infoseek ニュース さっそく購入して読んだ。韓国語のことばが出てくる作品と、かけるという名の孫の少年との交流を…

お金をばらまいてもダメということか

かつて日銀の政策委員会審議委員も務めた植田和男東京大学大学院教授の『ゼロ金利との闘い』(日本経済新聞社)によれば、いわゆる量的緩和策の有効性については、(その後の動向次第では議論展開の余地はあるにしても)疑問であるとのことである。「量的金…

映画館の閉館

東京銀座三原橋地下街にある銀座シネパトスが、耐震性の問題から、この3/31をもって閉館するとのこと。(まちがいなくなにかエロっぽい映画を観ているはずなのに)ここで映画を観た記憶がたしかなものとしては残っていないので格別寂しい想いはないのだが、…

比較文化論には要注意

遅まきながらロビン・ギルの『英語はこんなにニッポン語』(ちくま文庫)を読んだ。1984年11月桐原書店から出た原著に加筆訂正して、1989年5月に筑摩書房の文庫本として刊行されたものである。日本人学者らのその著作がベストセラーとなった日本人論=比較文…

わがテレビドラマ視聴の原点

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/60years/anotoshi/20130221-OYT8T01083.htm?from=yoltop(「TBS=KRT開局は、1955年」) http://www.ponycanyon.co.jp/fujitv50th/soken/(「フジテレビ・ドラマ史研究」) ⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町…

「エキプ・ド・シネマ」の高野悦子さんを悼む

岩波ホールを拠点に、世界の埋もれた名画を発掘・紹介する運動「エキプ・ド・シネマ」で偉大な功績のあった映画人、高野悦子さんが2/9(土)に逝去されたとのこと。かつては岩波ホールで少なくない映画を鑑賞し、感動を与えられてきた者として、ご冥福を祈り…

いつ当てるか?今でしょ!

2/16(土)、2/17(日)の二日間、馬券購入した4レース中、3レース(内重賞二つ)の3連複を的中させた。もとより軍資金に乏しいので、結果として大した儲けとはなっていないが、的中それじたいが嬉しい限りである。 2/16(土)の東京競馬場11R「ダイヤモン…

巣鴨・駒込を歩く

http://www.restrestrest.com/ 昨日は、豊島区巣鴨のイタリアン「REST rest REST〜レストレストレスト」にて、高校のクラス同窓会が催され、参加した。パーティー貸し切りで、参加者数は25名ほど。ほとんどは少し前まで、国の内外で責任ある立場で活躍してい…

夭逝(ようせい)の花

夭逝の詩人立原道造が心を寄せたと言われる『ギリシア神話』の「ヒュアキントゥスの物語」は、オウィデイウスの『転身物語』(人文書院)にある。死の件(くだり)は、次のように語られている。 ……すでにして太陽は、来るべき夜とすぎさった夜との中間にかか…

吉田松陰の辞世

(表紙:石井崇) http://www.oliva2004.net/(「イシイタカシの世界」) 『暁光』(開成学園文芸部OB会)9:2012冬号が発刊された。志操の継続を慶びたい。 いつも虚実皮膜の間を遊ぶ戯作者風物書きの松浦宏光さんが、今回は道化の仮面の下から時おり本音ら…

杞憂かどうか

西尾幹二氏の『GHQ焚書図書開封7・戦前の日本人が見抜いた中国の本質』(徳間書店)は、氏が「戦前を代表する秀れたシナ通、中国通」と評価する長野朗という人の文章に、それぞれのテーマごとにコメントを付して構成されている。すべて妥当な見解であるかど…

『テイキングサイド』観劇

昨日2/8(金)午後は、東京天王洲アイル駅下車、シーフォードスクエア2Fの銀河劇場にて、ロナルド・ハーウィッド作、行定勲演出の『テイキングサイド(TAKING SIDES)』を観劇した。天王洲アイル駅は、東京モノレールとりんかい線の乗降駅である。下車するの…

「コミュニタリアニズム」のお勉強

Amazonから、入不二(いりふじ)基義青山学院大学教授編『英語で読む哲学』(研究社)が届く。本年2/1発行の書物。マイケル・サンデルの『正義』、ギルバート・ライルの『心の概念』、アラスデア・マッキンタイアの『美徳なき時代』、バーナード・ウィリアム…

少女貝=森下愛子

NHKの朝ドラ『純と愛』で、森下愛子が演じているヒロインの母親が、認知症を患う展開になっていて少し驚いた。たしかまだそれほどの歳でもあるまいが、この女優がもうそんな役を与えられることになったのか、と感慨をもったのである。 舞台で観たのはたった…

「雪の降る町を」倍賞千恵子

「やる気に関する驚きの科学」

http://www.aoky.net/articles/daniel_pink/dan_pink_on_motivation.htm (日本語訳) http://www.ted.com/talks/dan_pink_on_motivation.html(オリジナル) ダニエル・ピンク(Daniel Pink)氏の「やる気に関する驚きの科学」のTalkは、面白い。学校教育の…

『炎舞』のこと

澤田繁晴さんの『炎舞』(龍書房)が発刊された。『輪舞』(審美社)につづく第二評論・エッセイ集である。どちらにも「文学・美術散策」との副題がついている。両分野にまたがって旺盛な関心と批評活動を持続させてきたこの著者にふさわしい。 川端康成学会…