2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

情報と知慧

前掲(2/22)の『日本経済新聞』日曜日連載、比較文学者芳賀徹氏のエッセイ『詩歌の森へ』、2000(平成12)年2/13は、「一穂青燈万古心」と題し、「もし二十一世紀の日本人が理想とすべき人物を過去の先達のうちに求めるならば—少なくとも私にとってその一人…

決めたのは、ニュー永井だ

コメンテーターの「グランパスはJ2になって、かえって人気が出てきたみたい」との感想には、笑ってしまった。ともあれ開幕戦勝利は慶びたい。地元出身の玉田圭司選手(市立習志野高校出身)がグランパスに戻ってきたので、応援の意欲も蘇るというもの。

鈴木清順監督ではこの一作のみ

映画監督の鈴木清順さん死去 「ツィゴイネルワイゼン」:朝日新聞デジタルはてなブックマーク - 映画監督の鈴木清順さん死去 「ツィゴイネルワイゼン」:朝日新聞デジタル http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20161109/1478691980(「映画『ツィゴイネルワイゼ…

池田晶子没後10周年

哲学エッセイストの池田晶子さんが亡くなって(2007年2/23没)、本日で10年になる。改めてブログ過去記事を読み直したい。 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20111007/1317962758(「池田晶子さん:2011年10/7 」) http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20120514/…

春は名のみの=早春賦

かつて購読していた『日本経済新聞』日曜日連載の、比較文学者芳賀徹氏の、味わい掬すべきエッセイ『詩歌の森へ』を愛読していた。2000(平成12)年2/27掲載の「春は名のみの」で、吉丸一昌作詞、中田章(あきら)作曲、『新作唱歌』(大正2年)中の一篇「早…

マガジンラックの小さなうさこちゃん

「ミッフィー」作者、ディック・ブルーナさん死去 世界で愛された『ちいさなうさこちゃん』はてなブックマーク - 「ミッフィー」作者、ディック・ブルーナさん死去 世界で愛された『ちいさなうさこちゃん』 昔から部屋の隅に置いてあるマガジンラックには、…

福寿草咲く

関東と北陸で春一番 各地で気温上昇、強風に注意:朝日新聞デジタルはてなブックマーク - 関東と北陸で春一番 各地で気温上昇、強風に注意:朝日新聞デジタル 庭の福寿草が咲いた。春一番が吹くなか、花梨の木の下でけっこうしたたかに咲いている。

「見る」ということ:映画『二十四時間の情事』から

アラン・レネ監督、マルグリット・デュラス脚本、日仏合作映画『二十四時間の情事』(Hiroshima mon amour :ヒロシマ・モナムール)は、昔退屈して観た記憶がある。映画そのものよりも、映像作家・映画評論家の松本俊夫氏の『映像の発見』(三一書房)所収…

「日本的」というラベル

相変わらず、日本人(特殊)論・日本社会(特殊)論が盛んであるようだが、杉本良夫&ロス・マオアの『日本人論の方程式』(原版=東洋経済新報社1982年刊:ちくま学芸文庫1995年刊)の次の指摘は、依然有効であろう。 ……比較社会論、比較文化論そのものが、…

ああ青林堂

外出禁止なのに自費出版の営業命令…出版社「青林堂」従業員、パワハラ訴え提訴 - 弁護士ドットコムはてなブックマーク - 外出禁止なのに自費出版の営業命令…出版社「青林堂」従業員、パワハラ訴え提訴 - 弁護士ドットコム シュールレアリズムを放浪する、漫…

Eテレ日曜美術館「長谷川等伯」を観る

昨日2/12(日)夜8:00〜NHK・Eテレ日曜美術館の「長谷川等伯」を視聴。面白かった。「熱烈!傑作ダンギ等伯」と題して、長谷川等伯を愛する、服飾デザイナーのコシノヒロコさん、長谷川等伯を主人公にした小説を書いている作家の安部龍太郎さん、漫画家のお…

春咲きクリスマスローズ咲く

鉢植えのレンテンローズ(春咲きクリスマスローズ)が、一輪花開いた。

清水信さん、お疲れさま

文芸評論家の清水信さん死去:朝日新聞デジタルはてなブックマーク - 文芸評論家の清水信さん死去:朝日新聞デジタル 清水信さん死去、96歳 同人誌の文芸評論家:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)はてなブックマーク - 清水信さん死去、96歳 同人誌の文芸評論…

浦上真二「吉本隆明とフリードリッヒ・リスト」

浦上真二氏のエッセイ「吉本隆明とフリードリッヒ・リスト」を知り、掲載している『飢餓陣営』(編集工房・飢餓陣営発行)41号をさっそく取り寄せた。見開き2ページの短いものであったが、参考にはなる。リストの著書を読んで書かれた詩作品の題名もわかった…

フリードリッヒ・リスト『経済学の国民的体系』から

詩人吉本隆明と評論家村上一郎の影響で、昔フリードリッヒ・リストの『経済学の国民的大系』(小林昇訳・岩波書店)は熟読したものである。保護主義的な現代の世界の動向を睨んで、いま書庫から取り出し、パラパラ捲ってかつて傍線を引いたところのみを読ん…

『明治維新という幻想』(洋泉社)を読む

森田健司大阪学院大学准教授の『明治維新という幻想』(洋泉社)は、「徳川家の専制」であった江戸幕府の政治体制を「公議輿論」に基づく近代国家の体制に導いたとされる、明治維新という歴史的変革を、明治以来つくられた「陽」のイメージから解き放ち、「…

「鬼の切なさ」

……寝苦しき鬼が踏みしか折れ桔梗 中村苑子作。平成十三年、八十七歳で死去。若いころから病弱だったこともあって、霊界に親しんだ人だった。朝の野に桔梗が荒々しく踏みしだかれている。こんなことをするのは鬼のしわざかと思う。けれども憎らしくはない。鬼…