2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョルジュ・ドン追悼

http://www.youtube.com/watch?v=-tc-Kwyu8ic (『ダンスマガジン』1993年2月臨時増刊・新書館:「永遠のジョルジュ・ドン」) (同誌から) (20世紀バレエ団公演・1982年10/30(土)『ベジャールのすべて』)

メトロン星人追悼

夢を見た。実相寺監督が我家に上がって、倉庫と化している開かずの間を辺り構わず開けてキレイに掃除してくれるんだ。部屋から出て来た顔が何故か実相寺じゃなく蜷川幸雄になっていた。40年前、女優の蜷川夫人と共演した時「旦那は家で主夫をやっている」っ…

庭の風物詩

近所の農家の方から今年も渋柿をいただいた。さっそく吊るし柿にして軒下にぶら下げた。毎年冬を迎えての、わが庭のささやかな風物詩となっている。ドウダンツツジも紅く染まり、ゆずが小枝もたわわに実っている。ゆずの実は冬至の湯で、そして正月の茹でダ…

三の酉

今年は、三の酉まである年。武田麟太郎の「一の酉」(昭和10年)は、珠玉の作品。三の酉まである年の初酉の日の、居酒屋の女給仕おしげをめぐる物語。店の旦那豊大郎と関係ができてしまったおしげは、義姉おつねの器量に嫉妬する豊大郎の妹おきよに豊大郎を奪…

里芋な一日

田舎の親戚から、里芋と小芋が箱入りで届いた。 「三日月の頃より肥ゆる小芋哉:子規」 正月の雑煮までもつのかどうか、愉しみではある。 11/22(金)に近くの行きつけの歯医者で知覚過敏の症状を伝えて診てもらったところ、そちらは軽いとのことで、むしろ…

薬について

そうなりますよね。“@hiromichimizuno: 三木谷氏がネット薬品販売が認められないからと言って民間議員を辞任するとしたら、あなたが民間議員になった目的は、楽天の子会社のケンコーコムにビジネスを拡大するためだったのですか?と批判されてもおかしくない…

都立上野高校36期卒業30周年同窓会

昨晩は、東京ANA インターコンチネンタルホテル東京・地下1Fプロミネンス(宴会場PROMINENCE)にて、都立上野高校36期の卒業30周年を祝う同窓会が催された。1~8組のうち2組担任として関わった学年なので、〈万難を排して〉出席した。ホテル内をさ迷っていた…

「室生犀星研究」第36輯発行

室生犀星学会編集発行の「室生犀星研究」第36輯が発行された。目次を見る限り充実した内容で、炬燵でも出して読むのが愉しみである。 発行所:龍書房 東京都千代田区飯田橋2-16-3 ⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町民家の小菊その3。小川匡夫氏(全日写…

禅的実在体験の全体的構造(2)

無「本質」的分節の現出する存在風景がどんな性格のものかといえば、 ……分節された花は花として現象しているし、分節された鳥は鳥として現象しているが、無「本質」の花には花の凝固性がなく、鳥には鳥の凝固性がない。だから互いに浸透し合う。まさに「鷓鴣…

〈プア充〉というファッション

さよなら ドン,キホーテ新津田沼駅前店 - クウの津田沼・習志野・船橋ランチ・食べ歩き情報 - Yahoo!ブログはてなブックマーク - さよなら ドン,キホーテ新津田沼駅前店 - クウの津田沼・習志野・船橋ランチ・食べ歩き情報 - Yahoo!ブログ 情報によれば、…

こんな〈偽装〉もありか

独女通信 : 食品だけじゃない! 実はあるある「独女偽装問題」 powered by Peachyはてなブックマーク - 独女通信 : 食品だけじゃない! 実はあるある「独女偽装問題」 powered by Peachy なるほど、こんな〈偽装〉もあるのだ。面白い。

階段に手摺を設置

お願いしていた大工さんが来て、わが家の階段に手摺を設えてくれた。なかなかみごとなできばえで満足している。この作業の準備のため、下の2段の広いスペースを埋めていた本とDVDの山を片付けたので、いまはすっきりしている。手摺を汚さないよう、軽く触る…

禅的実在体験の全体的構造

若松英輔『池田晶子:不滅の哲学』はとにかく熱い本だ。哲学から文学に及ぶ豊かな発想の種が絶妙に絡まり合い織り合わされながら一つの小宇宙を形成している。大学者である井筒俊彦と学者ではない道を歩んだ池田の一見異なる世界に通底する魅力を実感したhtt…

北信濃の思い出—「一茶忌」に

(「是がまあつひの栖か雪五尺」) もはや昔のことといえるが、夏の北信濃を旅したことがある。長野から小布施に行き、むろん栗のスイーツもいただいて葛飾北斎展と中島千波展を鑑賞してから、妙高高原に向かい、そこで2泊ほど宿泊。妙高山麓の美しい風景を…

かりん酒に挑戦

庭の花梨(かりん)が多く実をつけているので、今年はかりん酒作りに挑戦することにした。重さ1kgというと、かりんの実3~4個である。種子を食べるシンクイムシが入っているので、数日間これが出てくるの待ってよく洗いそのまま放置し、本日包丁で切った。と…

晩秋の南青山・西麻布を歩く

昨日11/17(日)は、晴天の下、南青山・西麻布を散策した。地下鉄表参道駅を出るとすぐのところに、コムデギャルソン(COMME des GARCONS)青山店があり、なぜか大友克洋作『アキラ』の画像のディスプレイ(インスタレーション)が展示されていて、驚いた。…

CKDのステージ

8月の健康診査で、尿検査と血液検査で経過観察を要した項目があり、11/13(水)に再検査をし、結果を昨日病院に聞きに行った。血液検査では、白血球数が8月の12100(基準値3900~9700/μL)から6200に減って正常化(赤血球数は543→535、ヘマトクリット値は47.5…

ピーター・ブルックの『ザ・スーツ』観劇

昨日11/14(木)は、東京渋谷のPARCO劇場で、ピーター・ブルック&マリー=エレーヌ・エティエンヌ演出、フランク・クラウクチェック音楽による音楽劇『ザ・スーツ』を観劇した。ひさしぶりの夜の渋谷、そしてPARCO劇場であった。この3人による舞台は、昨年…

フランスの哲学教育

http://courrier.jp/blog/?p=15819(『フランス:子供を学校に「通わせたくない」親たち』)ちなみに、中学・高校の教育でも日本は優れていると思います。だから、堀家では、インターナショナル・スクールでも海外でもなく、基本は日本です(一年間は留学さ…

作品鑑賞方法の多様化

青空文庫のコンテンツを使ったアプリやサービスは数多いが、出色は無料の「曇天文庫」だ。点数は少ないが、kindle向けなどに変換済みのファイルに独自の表紙がつくのがいい。Amazonの青空本の多くは表紙が統一で面白くない。電子書籍でも「表紙の装丁」がこ…

十一代目・市川團十郎

樹凋(しぼ)み葉落つる時—禅仏教の「本質」論

井筒俊彦「意識と本質Ⅵ」(岩波文庫『意識と本質』)では、禅仏教における「本質」否定論を展開している。公案集からの問答が紹介されているので、知識として理解するのみでは限界があろう。ある一つの文化共同体でその共同体の言語を学んで育った人は、それ…

平成の太郎冠者

今回の太郎冠者氏の行動については、それほど興奮も覚えず特別の感懐もない。田中正造翁の行動への類推から、「ヘーゲルが世界精神として歴史を導いて、きわめて几帳面にすべてを二度くり広げさせたかのようだ。一度目は偉大な悲劇として、二度目はみすぼら…

重力/Note公演『偽造/夏目漱石』観劇

昨日11/6(水)は、重力/Noteの公演『偽造/夏目漱石』を観劇した。戯曲:市川タロ、構成・演出:鹿島将介、第20回「BeSeTo演劇祭(日本・中国・韓国国際共同演劇祭)」の一環としての同劇団公演である。夏は、芥川龍之介の『芋粥』を原作に人間の欲望を追…

福田恆存読書歴

たまたま覗いた読書家内科医師のブログ「日々平安録」に、退屈論をめぐっての面白い記述があった。それはそれとして、「無為にすごすすべを心得ていた」とハクスリー(Aldous Leonard Huxley)がその回想で評したというロレンス(D. H. Lawrence)の『無意識…

東京GranRoofを歩く

昨日は、日本橋高島屋で連れ合いの用を済ませてから、東京駅八重洲口側に新しくできた東京GranRoofをぶらついた。B1のレストラン街(というより横町の趣き)の店を覗き回って、神座飲茶樓(かむくらやむちゃろう)に入った。カウンター席数席とテーブル席数…

北原白秋短歌「薄日の崖」

目にたちて黄なる蕋(しべ)までいくつ明る白菊の乱れ今朝まだ冷たき さえざえと今朝咲き盛る白菊の葉かげの土は紫に見ゆ 菊の香よ故しわかねどうらうらに咲きの盛りは我を泣かしむ 独居(ひとりゐ)はなにかくつろぐ午たけて酒こほしかもこの菊盛り この垣…

天才の夭逝を悲しむ

国際数学オリンピックで、高校時代3年(1998〜2000年)連続金メダルを受賞し、世上私立開成学園史上最高の(理系)天才ともいわれる数学者の長尾健太郎さんが病死したとのこと。その死の損失の大いなること、この分野に疎いこちらでもいささかわかるところで…

イスラーム哲学における因果律と原子論

井筒俊彦「意識と本質Ⅴ」(岩波文庫『意識と本質』)では、「本質(マーヒーヤ)」肯定論の第2、第3のタイプについての考察を保留し、「意識はいろいろ違った仕方で意識であり得る」とのメルロー・ポンティのことばを冒頭に紹介し、この命題解釈について、…