いろいろな戦い

 

山桜

 

オッフェンバック作曲『ホフマン物語(Les Contes d' Hoffmann)』(3/17 新国立劇場オペラパレス)観劇

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わが所蔵のDVD、イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出の『ホフマン物語』(スイス・ロマンド管弦楽団

 

まんだらけ(中野ブロードウェイ店)で所蔵写真集4冊買取り

 昨日3/15(水)夕方中野に赴き、駅北口ブロードウェイ3Fにある、まんだらけ「海馬」にて、わが所蔵写真集のうち界隈で稀覯(きこう)本とされ、かつ体力的に持ち運べた4冊を買い取ってもらった。予想通りまんだらけ(アート系写真集担当)の査定は、チェックが入念で細かく色褪せが少しでもあると減価、不安を抑えつつ立って待った。決着して、「35万です」との買取り額提示。40万円を割る額と見込んでいたので、まずは納得して取引成立した。今度重厚な写真集は車で運んできますといえば、「お待ちしてます、またぜひ」との返答。店を離れた。(買取りの支払い書類は、来年の確定申告に必要なのでしっかりトートバッグに収めて帰宅した。)なお、4冊の写真集とは次の通り。

1)森山大道『にっぽん劇場写真帖』(室町書房 1968年初版)980円

2)東松照明『おお! 新宿』(写研 1969年初版)960円

3)中平卓馬『来たるべき言葉のために』(風土社 1970年初版)2800円

4)森山大道中平卓馬『写真よさようなら』(写真評論社 1972年初版)1400円










カール・マルクス没後140年の命日(1883年3/14没)

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▼ 鎌倉幕府滅亡の根本的原因に関しては、中世史研究の現在においてはまだ解明されていないそうである。「人々の専制支配への怒りが体制を崩壊させた式の議論は、革命の実現を熱望したマルクス主義歴史学の残滓でしかない」ということになる。▼

simmel20.hatenablog.com徳政一揆の対象となった土倉や酒屋は、主に公家・武家などの大口の顧客を相手にしていて、小口融資の場合でも田舎の百姓に融資することはなかった。したがって「都市高利貸資本の農村浸食」に徳政一揆の原因を求める、従来のマルクス主義歴史学の考え方に沿った説明は、説得力を欠いている。徳政一揆が発生した時代は、また飢饉が発生していた時代でもあり、そのことから、凶作・飢饉こそ徳政一揆発生の主因と考えることができるのである。▼

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マルクスが工場労働者を主体に変革を考えたが、現代における労働の主導的(数量的意味ではない)形態は、「知識や情報、コミュニケーション、開放性、情緒的反応といった非物質的な生産物を創り出す労働」である非物質的労働となっており、マルチチュードが社会的主体となる必然性があるのだ。▼

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丸山眞男市民社会論がきわめてグラムシ的であるのに対し、吉本隆明黒田寛一との対立は、「ソレル的あるいはローザ・ルクセンブルク的な暴力的マッセンストライキへの憧憬を拭えないルカーチと、レーニン主義的な党を目指すルカーチという、『歴史と階級意識』の二面性を反映している」とのことである(p.230)。ヨーロッパマルクス主義の二つの源流が、日本の60年代思想(史)にも大きな影響力を及ぼしていたということ、このことは面白く、もう少し調べてみたいが、現代の格差問題との関連では、次の指摘に考えさせられた。 

 かつては、アンダークラスの労働者階級に対する疚しさがあった。日本では有島武郎の「宣言一つ」以来知られているそれである。それは、小ブルジョワ知識人が労働者階級や貧農との差異を、「いわれのない」ものと認識したからであった。彼ら知識人は、自分が属するアッパーミドルクラスからの労働者に対する階級差別が理不尽であると知ったがゆえに疚しさを感じたとも言える。それは、自由で平等であるべき人間が、それぞれの階級に資本主義によって分離固定されていることからくる差別である。ところが、現代においては、誰もが階級的差異の「いわれ」を知っているがゆえに、疚しさを持たない。ただ「かわいそうだが、しかたがない」と思うだけなのであって、そこに古典的な階級差別は生じにくいのである。もちろん、「かわいそうだが、しかたがない」という意識は、例えば「要塞都市」ロサンジェルスに見られるような貧富の分断をさまたげるものではないが——。(p.345)

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卒業式の季節

 

天才作家・大江健三郎の逝去を悼む

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simmel20.hatenablog.com▼もう一人のノーベル文学賞作家大江健三郎の『臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』には、ウドン花という植物の名が出てくる。四国の伝説の「メイスケ一揆」を、ルターと同時代のミヒャエル・コールハースの反乱の日本版として映画化しようと試みた物語を、主軸にした作品である。かつてわがブログに記している。
……読者は怠惰では読み通せない。四国の「メイスケ」伝承の源流は、東北の「三閉伊(さんへい)一揆」であって、その指導者三浦命助のことば、「人民雲霞の如く」は「露顕状」と明記されてあるが、「人間は三千年に一度さくウドン花(げ)なり!」は、岩波版『日本思想大系』58『民衆運動の思想』にあたらないとわからない。これは「獄中記」のことばで、「ウドン花」とは、三千年に一度咲くというインドの想像上の植物だそうだ。つまり人間そのものが最も貴重だという意味のことばだ。……
 少女のころ映画『アナベル・リイ』撮影中に犯されていた当の相手のアメリカ人と結婚したサクラさんは、アメリカの属国となった戦後日本の比喩なのか。しかし日本の宰相をアメリカ大統領のポチかと憤慨する人たちは、ではどうやって自力で、大国中国と北朝鮮に相対峙するのか、みずからが責任ある立場に立たされたとき苦悩しないだろうか。▼

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simmel20.hatenablog.com▼奥山大史監督の『僕はイエス様が嫌い』は、佐伯日菜子さまが出演しているので観ている。そういえば佐伯日菜子は、大江健三郎の原作、伊丹十三監督の『静かな生活』で、語り手のマーちゃん役で出ている。原作の小説と設定や細部のいろいろに異なるところはあるが、映画として面白く、(エロいシーンも多く)優れている。
   さらに佐伯日菜子は、乃木坂46のMVでシャーマン役で出ていたこともあった。縁があるのだ。▼

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