アメリカフヨウ(芙蓉)咲く

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 中山競馬場で第2回目の新型コロナワクチン接種を終えて、帰宅、左腕の筋肉痛が始まらないうちに水遣りをしようと庭に出てみれば、アメリカフヨウ(芙蓉)が気だるそうに大輪の花を咲かせていた。すでに7月も最終週か。今日はオリンピックで唯一関心がある男子サッカーの試合、対メキシコ戦がある。日本の勝利を期待しつつ、名古屋グランパスの相馬選手と元グランパスの吉田選手を応援するが、川崎フロンターレの若きかつ憎き天才三苫選手も出てきてほしい。

市川海老蔵&上原ひろみの融合とは

 

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イメージダウンは、オリンピックかメディアか?

   また立憲民主党か、まともな政治家が残っていない印象。

 

 

 

 

 


www.tokyo-np.co.jp

東京新聞」の今回の記事は良記事。この新聞も、デマ記事・煽り記事専門の社会部に比べると、スポーツ事業部・文化部はとてもいい。

 

 「毎日新聞」、廃刊を勧めるレベル。

 

 

 

左翼〈皇道派〉の台頭

 

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アレックス・オリエ演出『カルメン』(7/19新国立劇場)観劇

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f:id:simmel20:20210721113250j:plain(通路側端の理想の席)

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                                 (新国立劇場オペラパレス・ロビーからの眺め)

   7/19(月)新国立劇場オペラパレスにて、アレックス・オリエ演出、大野和士指揮の、ビゼー作曲『カルメン』を鑑賞、一場の夢に興奮、仕掛けと声の交錯を堪能した。恥ずかしながら未読のメリメの原作とオペラ作品との比較対照、スペイン・アンダルシアに定住した(させられた)ロマ(ジプシー)=ヒターノ、ファム・ファタール(宿命の女)としてのカルメン像などに関して、プログラムに各専門家の解説あり、大いに勉強になった。
 まるで建設現場の巨大な鉄製の足場のような舞台装置が昇降し、現代文明のルールや檻を象徴する。カルメンはたばこ工場で働く労働者でありかつ、ライブハウスの歌姫、フラメンコ歌手(カンタオラ)というよりロック歌手のような印象で聴衆を熱狂させる。仲間との喧嘩で負傷させ逮捕されるが、彼女に夢中になってしまった兵士ドン・ホセに助けられる。ドン・ホセの所属する兵隊は警官隊に作り変えられていて驚いた。ドン・ホセには故郷のバスクに許嫁的存在のミカエラがいるが、彼女は世俗の秩序を代表する存在。出番は多くないが、演じるソプラノ砂川涼子が切々と歌い上げ、哀しみが胸に迫る。カルメンを逃がしたドン・ホセはしばらく牢獄で過ごしてから、カルメンの悪の一味に加わることになる。窃盗、密輸、暴行、殺人など何でも実行するとんでもない〈反社会的集団〉であるが、その一員であるはずのカルメン自身は自由な愛に生きる「恋する女性」のイメージで一貫させているのは、小説の読者と異なり、オペラの聴衆が倫理的に保守的なハイ・ソサエティの人たちであったからとのことである(相場ひろ「カルメンは本当にファム・ファタールか?」)。
 ドン・ホセは、完全にストーカーと成り果て、自分の思う通りに生きてはくれず、愛の気まぐれに生きるカルメンをついにナイフで刺し殺してしまう。カルメンはあらかじめリリャス・パスティアの居酒屋で、自分は死を避けられないとの占いの結果を知っていて、ドン・ホセに抗うことなく死んで行く。「Love is a wild bird」(英語字幕)と、また「Love is a gypsy  child who never, never  follows the rules」と歌うカルメンにふさわしい最期ではあった。
 タイトルロールを歌うメゾ・ソプラノのステファニー・ドゥストラックの声と身体的雰囲気は魅惑的であったが、「小柄で歳若く、みめ麗しい上に大きな目」(工藤庸子訳)のイメージと違って、ドン・ホセ役の村上敏明を見下ろす大柄なフランス人女性であった。オペラの場合はあまり関係あるまい。
 カルメンの友人二人のうちのフラスキータ役を歌ったのが、ソプラノ森谷真里、出番こそ少なかったが、リリャス・パスティアの居酒屋での占いの場面、相変わらずの美しい高音に酔わされた。もうひとりの友人メルセデス役を歌ったメゾソプラ金子美香は、先日鑑賞した、ゲッツ・フリードリヒ演出の『ワルキューレ』でワルキューレグリムゲルデ役を歌っている。

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カルメン』の物語では、ジャン=リュック・ゴダール監督の映画『カルメンという名の女』と、アントニオ・ガデス舞踊団の1986年来日公演『CARMEN』が思い出される。博多かおる上智大学教授は、ゴダールの映画について公演プログラムに書いている。
……映画の中に映画を埋め込んで小説『カルメン』の語りの構造を思い出させ、現代を舞台に小説とオペラ『カルメン』を再解釈する。——そのことでこの映画は、わたしたちの人生そのものが過去の物語の繰り返しで、同時に即興で、フレームに入れられ、ふたたび真似られ、眺められる対象であるのではないかという疑いを抱かせる。カルメンはわたしたちの周りにも旅していく、劇的でいて凡庸な物語、妄想とリアルさとが極限において出会う物語なのだろう。(「『カルメン』の異文化ーー普遍性と即興性のあいだで」)

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