高市総理(サナ)の左派・右派いずれも認める、努力とサービス精神

【左派・共同通信

自分たちのイデオロギー的偏向は棚にあげつつも、事実紹介についてはきちんとしている。
【右派・櫻井よし子】

【日米首脳会談】

【対チリ大統領】

【日韓首脳会談】

 

 

 

フォーエバーヤング、世界最高峰ダートレース米国「ブリダーズカップ(BC)クラシック G1」制覇:WS優勝ドジャースの山本由伸MVPに匹敵する快挙

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ルキノ・ヴィスコンティ監督『ベニスに死す』の美少年タジオ役ストックホルムに死す

 ルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』はとくに好きな映画でもないが、ラストシーンは印象的で、ダーク・ボガード、シルバーナ・マンガーノはいい。14歳の美少年タジオ役に抜擢されたのが、スウェーデンビョルン・アンドレセンだった。

 

NHKとダッチアングル(Dutch Angle)

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ダッチアングルは、20世紀初頭のドイツ表現主義映画において顕著に使用され始めた技法です。

その名称の由来は「Deutsch(ドイツ)」が訛って「Dutch」となったものであり、本来の意味では「ドイツの角度」とも言える歴史的背景を持ちます。

当初は不安や混乱、精神的動揺を表す手法として導入され、特に戦争や社会不安をテーマにした作品で効果を発揮しました。斜めに構成された画面は視覚的に観る者のバランス感覚を崩し、緊張感のある雰囲気を瞬時に与える力を持っています。

 

 なるほど、NHK放送の画像は意図的に斜めに映されていて、ダッチアングル画像が「不安や混乱、精神的動揺を表す手法として導入され、特に戦争や社会不安をテーマにした作品で効果を発揮」していることを想定しての、反高市政権の巧妙なプロパガンダであると、見做されてもとうぜんであろう。

自民党広報の迅速な対応】

 この件すでに立憲のO議員がX上で、(その認識フレームの間違いについてはとうぜん触れず)事実認識の誤りがあったことを認めていて一件落着はしている。

 リベラル派の代表的論客東浩紀氏の警告はその通りだろう。

 

新国立劇場バレエ団公演『シンデレラ』(10/18 )観劇:「登場すること」の美学


 2025年10月〜2026年9月の新シーズンプログラム 2500円

『シンデレラ(Cinderella)』

振付:フレドリック・アシュトン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
監修・演出:ウェンディ・エリス・サムス マリン・ソワーズ
美術・衣装:デヴィッド・ウォーカー
証明:沢田祐二
指揮:冨田美里
管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督:吉田都
キャスティング

義理の姉たち:小柴富久修(ふくのぶ )・宇賀大将(ひろゆき
父親:趙載範(CHO Jaebum)
仙女:山本涼杏(すず)
春の精:広瀬碧(あおい)
夏の精:直塚美穂
秋の精:花形悠月(ゆづき)
冬の精:金城帆香(ほのか)
道化:佐野和輝
星の精:コール・ド

仙女:山本涼杏
 第2幕、木村優里=シンデレラが速水渉悟=王子の周りを回転(自転)しながらまわって(公転)行く、第3幕、同じく優里=シンデレラが城の舞踏会から戻って、部屋のテーブルの周りを回転しながらまわるところ、回転美ともいうべき味わいがあり、陶酔させられた。

 宮廷での群舞(コール・ド)の美しさ、華やかさはいうまでもなく、根っからの悪でもなさそうな義理の姉たちの可笑しさも魅力である。しかしこの舞台でいちばんの醍醐味は、宮廷の場面で奥の上階段から王子が、今度は間を置いて仙女によって豪華なドレスの姫に変身したシンデレラが登場し、階段を降りてくるところ。待たせて待たせて、ついに登場、ハッと息を呑む、その瞬間の歓喜と解放感、これが魅力の核。上演プログラム掲載の守山美花さん解説にも、
……ハイライトの一つは、第2幕、美しいドレスを身にまとったシンデレラが、ゆっくりと階段を下りていく登場シーン、壊れやすいガラスの靴を履いたシンデレラの足どり、夢見心地の状態が、ポワントの繊細なステップで見事に描き出されている。……

 第1幕最後、カボチャが一瞬にして馬車になって、突然観客の目から消えていたシンデレラが乗っていて、城めざして疾駆するほんの短い場面も、登場のワクワク感をもたらした。
 今回から新国バレエでは、カーテンコールの写真・動画撮影が許可されたので、Xには多くの写真が投稿されていて楽しい。こちらは緊張で手ブレするので、せっかく2列目の席でも撮らなかった次第。
 なお義理の姉たちのキャスティングに途中変更があった。女方の二人、シンデレラへの意地悪さを滑稽でスピーデーなパ(pas)で踊るので、事故を起こしやすいのだろうか。YOKO.D Balletさんの連絡掲示の写真を(許可を得て)拝借している。

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新国立劇場バレエ団ロンドン公演(Royal Opera House)『ジゼル』のNHK・BS4K放送視聴

(上演プログラム)3000円

 10/19(日)深夜、NHK・BS4Kで、この夏英国ロンドンのLoyal Opera Houseで公演された、新国立劇場バレエ団の『ジゼル』(初日公演)を録画放送した。深夜放送は苦手であるが、これは最後まで視聴してしまった。
 ジゼル=米沢唯(プリンシパル)&アルブレヒト=水井駿介(ファーストソリスト)のコンビの主役で、ウィリ(精霊)たちを統率する闇の女王ミルタ=吉田朱里ソリスト)、ジゼルに横恋慕する敵役ヒラリオン=中家正博(ファーストソリスト)というキャスティング。4/12に新国立劇場オペラパレスで観た『ジゼル』と、キャスティングは違っていても、吉田都芸術監督の演出であるから、舞台の印象は変わらない。さすが新国のエース米沢唯の、悲壮感漂い繊細で儚げな、それでいて精度の高い踊りに味わいがあった。感動した。第2幕のウィリたちの美しいコール・ド(群舞)、スピード感あるフォーメーションの瞬時の乱れぬ変化、4Kの映像がすばらしかった。カーテンコールでの止まない拍手と称賛の声に、目の肥えた英国人観客の評価の高さを知ることができた。

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メディア(新聞・テレビほか)発表世論調査結果の欺瞞性

 

永井荷風とラフカディオ・ハーン(小泉八雲)

 

 なるほど『断腸亭日乗3』(岩波書店)の昭和10年4/17の記事に、
朝來(ちょうらい)風雨夜に入るも歇(や)まず。此日午後電話にて神田の一誠堂に注文し、和譯ハアン全集を購ふ(金18閻)。余が少年時代の風景と人情とはハアンとロチ(❉ピエール・ロティ 1850〜1923)二家の著書中に細冩せられたり。老後この二大家の文を読みて余は既往の時代を追懐せむことを欲するなり。

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高市早苗初女性総理誕生を支持する

「としま! 乱歩祭2025」開催中

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 この公開講演会はなかなかの盛況であったらしい。佐野史郎氏が主演であった、生誕100周年記念作品の『乱歩 妖しき女たち』(TBS製作・吉田秋生演出)についての話が初めにあったとのこと。オムニバスドラマの一つが「密室の少女」で小川範子が出演している。その後この演出家と結婚しているのである。かつてHPに記載している(2003年1/11記)。


……佐野史郎演じる公務員を狂言回し役に、彼が読んだ乱歩の世界という構成になっている。オムニバスの第三話が小川範子さん主演の「密室の少女」(TBS発売VHS)である。家代々の歴史的怨念の相手の抹殺をたくらむ魔術師に、名探偵明智小五郎が捕われの身となってしまう。彼は、船の部屋でその娘文代の世話を受け、その助けを借りて脱出に成功する。逃げるときに怪しまれないよう、自分を縛ってくれと娘が頼み、明智は、最後には口にタオルまで押し込んで縛ってしまう。和服姿で縛られ、船室の床に転がされ、怒った父親にしたたか蹴られつづける美少女が小川範子さんなので驚いてしまう。後ろ手の手首の縛りは、いわゆる「高手小手」の縛りではないにしても、痛々しい。縛りよりも女性の髪に興味をもったという伊藤晴雨の弟子の、こちらは徹底的に縛りに執着した喜多玲子(須磨利之)の縛り絵の世界なのだろうか。この少女は、はじめチャイナ服で登場し、入り口からの小階段で、脚を投げ出す。小川範子さんを、全体的にフェティッシュな視線で捉えた映像といえよう。演出は吉田秋生氏である。……



 
押絵と旅する男」「芋虫」「屋根裏の散歩者」など11篇を収めた『犯罪幻想』(東京創元社:1956年11月刊)は、わが自慢の蔵書(古書価格はそれほど高くはない)である。1000冊限定で、1~200番の本だと雁皮紙の表紙で、棟方志功手刷木版画11葉挿入仕様で、残念ながらこの豪華本ではないのだが。201~1000番のものは、アートカンブリック装の表紙、棟方志功凸版挿絵11葉挿入の仕様で、わが所蔵のものである。著者直筆署名入り、972番である。(2019年6/18記)

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 磯田光一『正統なき異端』(1969年初版 仮面社)に「三島由紀夫吉本隆明」と題しての討論・座談会記録が載っている。参加者は、小川徹桶谷秀昭松田政男磯田光一の4人。初めの問題提起で、磯田光一が映画『黒蜥蜴』について述べている。


磯田:……あの映画の構造そのものが三島美學の構造とぴったりくっついているという感じがするのです。剥製という考え方は『仮面の告白』の考え方です。つまり人間の中味などは何ものでもなく、表面こそが美しいのだという、これはギリシャ的な肉体観ですね。しかも三島の場合、ギリシャ的なものを現代に再生する時は、あくまでも人工的な操作によらなければいけないということを『鏡子の家』の中などでもいってます。しかも剥製を集めている黒蜥蜴が、自分の信じている剥製を作るという理想主義に破綻を感じ、結局明智という探偵に愛情を持ってしまうわけです。愛情を持つことは、ああいう女ボス的存在にとっては完全な敗北なんですよ。しかも敗北を自ら選んで、明智の幻影を夢見ながら死ぬというあの死に方、これはやはり日本浪曼派につながる何かではありませんか。

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   江戸川乱歩原作に拠る、三島由紀夫作『黒蜥蜴』の舞台は、2006年11/29東京江東区ベニサン・ピットで観ている。デヴィッド・ルヴォー演出で、麻美れいが緑川夫人実は黒蜥蜴、千葉哲也明智小五郎、面白い芝居であった。三島由紀夫研究者として知られる山中剛史さんは、この舞台を観ていないそうである。昔上野の東京国立博物館講堂で『サド侯爵夫人』が上演された時、斜め前の席に山中剛史さんをお見かけしたことがあった。
 なお当日は、こちらの席を140→136に移してもらった。閉所恐怖症なので、端の席に変えてもらったのである。係りの方に感謝したい。