『敦盛』:能と幸若舞

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スレイマン号とトルコの大河ドラマ『オスマン帝国外伝』

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   むろんこの馬名は、オスマン帝国第10代スルタンのスレイマン1世に由来しているだろう。トルコの大河ドラマオスマン帝国外伝』(Fulu配信)も終わってしまい、オスマンロスのところ、まさか競走馬のスレイマンが登場するとは。できれば、スレイマンに処刑された大宰相イブラヒムの馬名の馬も出てくるといいが。直線の叩きあいでイブラヒム号がスレイマン号に競り勝てば、リベンジになる。牝馬であれば、寵妃ヒュッレムの馬名か、間違いなく桜花賞オークス秋華賞の3冠を獲るだろう。

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何が学問の自由だ!

 

 

  

 

 

 

 

 

動物は面白い

 

 

 

 

「などて推しは人間(ひと)となりたまひし」あかりの聲

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『推し、燃ゆ』(河出書房新社)作者の細かい観察眼は、現代人の日常生活、伝統的な風習などについても行き届いていて、その描写のさりげない文脈上の配置がみごとなのである。
 祖母が亡くなって祖母の実家に、海外から急遽戻った単身赴任中の父、母、姉が集まる。成績不良で高校中退となったあかりの就活をめぐって、とうぜん雰囲気はよくない。

 母に言われるままソファに沈み、目の前を父が陣取る。母が脇でテーブルを片付ける。父も母も、重い空気をわざと醸し出している。しらけた気分だった。
  ひとり、横座りになった姉が、半乾きの髪をタオルで叩きながらテレビを観ている。湯上りで火照るのか耳が赤い。そっぽを向きながらも、緊張しているのだろうと思った。テレビには、耳の遠い祖母用の字幕が出ている。(p.87)

 推し=上野真幸のバンドが真幸の不祥事により解散となり、あかりは何となく電車バスを乗り継いで推しが住んでいるマンションのあたりまで行ってしまう。そのバスの終点で。

……運転手は目の前にいるあたしにではなくて、乗客のひとりも乗っていないバス全体に知らしめるように、早くしてくださいねー、と言う。バスから押し出され、ふるえて崩れそうになる脚をふんばった。お盆のときに茄子や胡瓜を支える爪楊枝が浮かんだ。(p.119) 

   こういうところが小説の面白さ。こちらも左耳の難聴で、ふだんテレビは字幕付きで視聴しているので納得できる。祖母が亡くなっても、その設定だけが保たれているところにシュールな味があるのである。
 バンドの解散が発表され、上野真幸ももうアイドルでも藝能人でもなくふつうの人間になるのだと宣言したことを受け、あかりはラストコンサートへの思いを述べる。

 昨晩から今日にかけて与えられた情報には、何ひとつ実感がなかった。いまも自分の外側だけでしか受け止められていなかった。推しがいなくなる衝撃を受け取り損ねている。
 とにかくあたしは身を削って注ぎ込むしかない、と思った。推すことはあたしの生きる手立てだった。業だった。最後のライブは今あたしが持つすべてをささげようと決めた。(p.108) 

   あかりの推しの上野真幸と真幸つながりの社会学大澤真幸氏であれば、この「推し」とは即ち、現代日本人にとっての「第三者の審級」である、と分析するかもしれない。いずれにせよ宇佐見りんの『推し、燃ゆ』は、特定の世代限定の(一見新しく見える)表層的な感覚・感情を捉えている作品のレベルではないことは、たしかであろう。

プッチーニ作曲『トスカ』観劇(新国立劇場オペラパレス)

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 1/25(月)午後2時開演、東京初台駅下車の新国立劇場オペラパレス(1F8列31席)にて、プッチーニ作曲、ダニエル・カッレガーリ指揮・東京交響楽団、アントネッロ・マダウ=ディアツ演出(田口道子再演演出)の『トスカ』を観劇した。プッチーニのオペラ作品で生の舞台を鑑賞したのは、『トゥーランドット』(1986年9/15 英国ロイヤルオペラ来日公演)、『蝶々夫人』(2019年10/4 東京二期会オペラ劇場)につづいて3作目。今回の舞台は、フランス古典演劇の三一致の法則に準じて、時(1800年6/17午前〜6/18夜明け)、場所(ローマ:聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会・ファルネーゼ宮殿のスカルピアの執務室・聖アンジェロ城の屋上)、事件(脱獄囚をめぐるトスカ・カヴァラドッシ・スカルピア3人の関係と行動が3人の死を招く)が単一で無駄がなく、その劇展開に緊張感を保ったまま鑑賞できた。
 第2幕のトスカ(キアーラ・イゾットン:ソプラノ)が切々と歌うアリア「歌に生き、愛に生き」では、とうぜんのように感動。1800年6/14「マレンゴの戦い」で、ローマ教皇(ピウス6世)を支持するオーストリア軍が、ローマ共和国の維持を図ろうとするナポレオン軍を撃破したとの誤報が、ローマに届き、戦勝祝いの儀式が聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会で催される。第1幕最後、トスカを奸計でわが物としようする警視総監スカルピアの悪意と交差しつつ聖歌「テ・デウム(Te Deum)」が合唱される。この場面は邪悪を隠しながら荘厳で華麗、酔わされた。
 第3幕で、スカルピアが生前「カヴァラドッシの処刑は見せかけだけで殺さない」とのトスカの前で出した命令は虚偽で、恋人で共和主義者の画家カヴァラドッシは、大天使ミカエルの像が建つ聖アンジェロ城の屋上で銃殺隊によって処刑されてしまう。スカルピア殺害の下手人としてトスカに追っ手が迫るや、屋上からトスカは身を投げて自害、ここで幕が降りる。プログラム加藤浩子解説によれば、実際のアンジェロ城は屋上から回廊が巡らされていて、落下中どこかに引っかかる可能性があり自殺は難しいのだそうである。実証派のプッチーニにしては「唯一の欠点?と言ったらいいだろうか」。また敬虔なカトリック信者であるはずのトスカが、禁を犯して自殺するだろうか?という疑問も残る。処刑前夜牢獄で歌う、カヴァラドッシ(フランチェスコ・メーリ:テノール)のアリア「星は光りぬ」は哀しく美しい。Go To イベント政策のおかげでオペラの愉悦を満喫できた、感謝。

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『その女、ジルバ』(東海テレビ・フジテレビ系)は面白い

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 池脇千鶴主演のドラマはめずらしい。かつてWOWOWで観た、呉美保監督の『そこのみにて光輝く』は、綾野剛池脇千鶴の共演、原作が佐藤泰志でそのことさら暗い色調に、他の小説作品同様気が滅入るところもあったが、映画にはけっこう引き込まれた。
 このドラマは脇役陣が魅力的、安心して観ていられる。江口のりこは、『わたし、定時で帰ります。』(吉高由里子主演、TBS)、『これは経費で落ちません!』(多部未華子主演、NHK)でも独特の味を出していたが、このドラマでもお寿司の高級ワサビの〈存在感〉。土曜深夜の放送で、基本12時までには就寝のわが原則を逸脱するも、それだけの面白さはある。

simmel20.hatenablog.com ところで『その女、ジルバ』の題名からは、昔ヒビヤ・みゆき座で観た、ミカエル・カコヤニス(マイケル・カコヤニス)監督、アンソニー・クイーン&イレーネ・パパス共演の映画『その男ゾルバ』を思い出した。この映画のラストシーン、浜辺でアンソニー・クイーン(ゾルバ)とアラン・ベイツ(バジル)が絶望をも超えて踊るダンスシーンは、忘れられない名場面であった。『その女、ジルバ』の社交ダンスの場面は、映画『その男ゾルバ』へのオマージュなのかも知れない。

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今日は「カレーライスの日」

「1982年のこの日、全国学校栄養士協議会で1月22日の給食のメニューをカレーにすることに決められ、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出された」ことにより、1/22は「カレーライスの日」だそうである。

 この正月、お年始代りということで、東京南青山のアジア1位・ミシュラン二つ星レストランNARISAWAの「特製ギフトセット」をいただいている。1/17(日)は第3日曜日、宅配弁当が休みの日なので、晩飯はNARISAWA特製ソース3点中、「黒毛和牛と有機野菜を使用した完全無添加のオリジナルカレーソース」をいただいた。カレーの上に最上級のステーキが乗っかっている味と食感を満喫した。残りの、「黒毛和牛のハヤシソース」と「黒毛和牛のビーフシチュー」は冷凍保存して、味を堪能するのはまた後日。

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(黒毛和牛のカレーライス「NARISAWA」HPから拝借)

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