NHK大河『麒麟がくる』で、能『春日龍神』

mantan-web.jp

 越前戦国大名朝倉義景ユースケ・サンタマリア)の名代で京を訪れた明智十兵衛は、将軍足利義輝向井理)の館で一緒に能を見物する。側には、美濃の一色義龍(旧・斎藤高政)も同席していた。篝火焚く庭で上演されていたのは、『春日龍神』、春日讃仰を主題とする五番目物・鬼物の曲。天野文雄『能楽手帖』(角川ソフィア文庫)によれば、「金春禅竹の作か」とあり、「室町期の上演記録はかなり多く」とあるので納得できる。(後)シテの龍神を演じたのは、『敦盛』のシテを演じた、坂真太郎師。都立上野高校東京藝術大学の経歴を歩んだ能楽師である。
 天正3(1575)年、織田信長春日大社の神の使いである鹿を2頭京に持ち帰っている。このことで「大もののけ」と評されている。このあたりが、この『春日龍神』上演と繋がってくるのだろうか、興味津々である。

f:id:simmel20:20200525200324j:plain

f:id:simmel20:20200525200333j:plain

f:id:simmel20:20200525200347j:plain

f:id:simmel20:20200525200358j:plain