NHK大河ドラマ『麒麟がくる』第6回(2/23放送)では、冒頭に能の舞があった。三淵藤英(谷原章介)の館で、13代将軍足利義輝(向井理)を招いての能舞台であった。演目は、一ノ谷合戦で非業の最期を遂げた、平家の若武者平敦盛の悲しみと鎮魂の『敦盛』。その中之舞のほんのわずかなところを映していた。(後シテ)平敦盛の霊を演じていたのは、坂(ばん)真太郎師。都立上野高等学校そして東京藝術大学卒業の下町出身の能楽師である。昨年師のこの演目を「台東薪能」の企画で鑑賞している。中世における戦うもののふの悲しみとむなしさを、この演目で象徴させる演出の意図があったのだろうか。
なお第7回(3/1放送)は、帰蝶(川口春奈)と駒(門脇麦)の女心のあわれを描くと同時に、モテ男明智十兵衛(長谷川博己)の板挟みの困惑も捉えていて巧みな展開であった。
スイーツ大河の様な兄妹の情で信長との政略結婚に反対ではなく、尾張と結んで却って美濃に尾張の厄介事を抱え込みたくないから反対の高政。それを先週の室町幕府の幕閣の様々な内部事情同様に美濃の国衆の保守性で語っているのは歴史劇ファンとしてポイント高いよなあ。 #麒麟がくる pic.twitter.com/lDHOtuIvUy
— The Explosion Band (@daisuke5513) 2020年3月1日
#麒麟がくる
— 天地百八 (@TenkouTisatu108) 2020年3月1日
叔父と主君からは帰蝶を説得しろと言われ、
友人の義龍と家臣団からは和議反対派にされ、
当の帰蝶からは信長を見てこいと言われる。
この板挟み感と酷使感、
後々信長家臣として奉行やら遠征やら外交やらで使われまくる複線かな? pic.twitter.com/GOkBMzgEDV
✻複線→伏線