NHK大河『麒麟がくる』で、能『敦盛』

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 NHK大河ドラマ麒麟がくる』第6回(2/23放送)では、冒頭に能の舞があった。三淵藤英(谷原章介)の館で、13代将軍足利義輝向井理)を招いての能舞台であった。演目は、一ノ谷合戦で非業の最期を遂げた、平家の若武者平敦盛の悲しみと鎮魂の『敦盛』。その中之舞のほんのわずかなところを映していた。(後シテ)平敦盛の霊を演じていたのは、坂(ばん)真太郎師。都立上野高等学校そして東京藝術大学卒業の下町出身の能楽師である。昨年師のこの演目を「台東薪能」の企画で鑑賞している。中世における戦うもののふの悲しみとむなしさを、この演目で象徴させる演出の意図があったのだろうか。

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 なお第7回(3/1放送)は、帰蝶川口春奈)と駒(門脇麦)の女心のあわれを描くと同時に、モテ男明智十兵衛(長谷川博己)の板挟みの困惑も捉えていて巧みな展開であった。

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✻複線→伏線