作品鑑賞方法の多様化

 「日本ペンクラブ電子文藝館」では、たとえば由起しげ子の小説「本の話」などを読むことができる。ありがたいことである。
 http://bungeikan.org/domestic/detail/809/由起しげ子「本の話」)
 http://bungeikan.org/domestic/(「電子文藝館」)
「電子文藝館」の開設は、2001年11/26だそうで、今月で12年目になる。前の館長の作家の秦恒平氏の尽力が大きかったのではないかと、外野席にて推察する。
 http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/information/information.html#inf_06
       (「旧電子文藝館」:秦恒平「電子文藝館の作品と本文」) 
 私的トラブルのためらしく秦恒平氏のHPは閉鎖状態にあり、そのすぐれたコンテンツが閲覧不能なのは、文藝に関わろうと志す者にとって残念である。氏はいっぽうで、『湖(うみ)の本』なるシリーズ本を個人で「もはや入手しにくい作品、版の絶えている中・短編小説を主として」、「新作やエッセイを加えることもあり」ながら刊行している。こちらは「その5」を所蔵している。敬意を表したい。

 なお『湖の本』の表紙を飾っているのは、城景都さんの「イビサの噂」という作品である。これは、もともとは詩画集『イビサの噂』(柴舟画廊)に載った作品で、わが所蔵の『城景都 花の形而上学』(美術出版社)に掲載されている。若いころヒッピー文化に浸っていた城景都さんにとって、スペイン・イビサ島はつながっているのだろう。

 http://goibiza.jp/l_takashirotsuyoshi.htm(「スペイン・イビサ島」)
 http://www.housymusic.com/ibiza-eivissa-2012/(「スペイン・イビサ島紀行」)
 http://www.keitojoh.com/index.html(「城景都オフィシャルウェブサイト」)

 毎水曜日愉しく視聴している日本テレビのドラマ『ダンダリン』(竹内結子主演)の脚本は、秦恒平氏ご子息の秦建日子氏であることを昨日知った次第。(11/14記)
⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町民家のミニバラ八女津姫(ヤメツヒメ:れんげローズ)。小川匡夫氏(全日写連)撮影。⦆