北信濃の思い出—「一茶忌」に



(「是がまあつひの栖か雪五尺」) もはや昔のことといえるが、夏の北信濃を旅したことがある。長野から小布施に行き、むろん栗のスイーツもいただいて葛飾北斎展と中島千波展を鑑賞してから、妙高高原に向かい、そこで2泊ほど宿泊。妙高山麓の美しい風景を十分満喫の後、黒姫高原に赴き鮮やかな色彩のコスモスの群生に驚嘆した。すでに夏のころから咲き始めていたのである。信濃町小林一茶記念館には立ち寄れなかったが、なぜか黒姫駅近くの店で、一茶のわが好きな俳句の短冊をお土産に購入していたのであった。懐かしい思い出である。
 http://park3.wakwak.com/~issakinenkan/(「一茶記念館」)
 一茶については、井上ひさし作、木村光一演出の五月舎公演『小林一茶』(1979年11月:新宿紀伊國屋ホール)を観劇している。『ハムレット』でもお馴染みの劇中劇の展開を通して、一茶の人生と句作を追求する舞台であった。あまり記憶に残ってはいない。