山茶花の実

 

「東京芸術祭2019( 総合ディレクター 宮城聰)」の観劇予定は 

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 東京池袋の東京芸術劇場をメイン会場として催される、「東京芸術祭2019( 総合ディレクター 宮城聰)」では、トーマス・オスターマイアー演出の、ドイツシャウビューネ劇場来日公演『暴力の歴史』一作品のみ観劇予定である。性的マイノリティ(LGBT)と暴力をめぐる主題を扱っているようで、いまの時代、お馴染みといえばお馴染みのテーマ追求の舞台。あまり好きな世界ではないが、期待と不安半ばで待つことにしたい。

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室生犀星「本」

 

嵐のあと

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 台風15号通過後、屋根に掛かる百日紅の花々はだいたい散って道路側に多く落下していた。すぐ清掃、自転車に乗った広域町内会理事が、「おはようございます。だいじょうぶでしたか?」と挨拶してきた。「はい、だいじょうぶでした」と応じた。昨年こちらも組長を担当しているので、気楽に声をかけ合える。

 しばらくして2F窓を開けると、何と1F屋根のか、それとも2F屋根のか、樋が吹き飛ばされていた。だいじょうぶではなかったのか。しかしルーフバルコニーには水が溜まっていない。安堵した。あれほどの暴風雨でも溜まらなかったのなら、このまま放置とするか。

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【追記】

 いま(午後3:20)ルーフバルコニーに降りて、事態が理解できた。ルーフバルコニーの周囲の木の壁に被さっていた、トタンの覆いが釘ごと外れて飛ばされていたのであった。幸い道路側には飛んでいないようで、胸を撫で下ろした。いわば歯の被せ物が剥がれしまったようなものだ。業者に処置してもらわないと、いずれ木が腐食してまずいことになるだろう。しかし消費税アップ後に回そう、それの方が丁寧に仕事してくれるだろう。ということで〈放置プレイ〉。

 こちらも現役であったら、こういうことになっていたかも。最寄駅だ!

 

東京新聞社会部にもまともな記者がいるらしい

 東京新聞社会部といえば、こんな記者ばかりかと思っていたが。

 

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リヒャルト・シュトラウス没後70年

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 亡くなったのは、1949年9/8。つまり本日が没後70年の命日である。『サロメ』はもっとも好きなオペラ。多くの舞台を鑑賞している。『ばらの騎士』は、1981年6/13(土)NHKホールにて、ドレスデン国立歌劇場オペラ来日公演を鑑賞したのみ。

 ズービン・メータ指揮、ロスアンジェルスフィルハーモニー交響楽団演奏の『交響詩ツァラトゥストラはかく語りき〉』(LONDONレコード)は、お気に入りのLPであるが、いまはステレオも破損していて聴いていない。

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台風に備える

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 台風15号が深夜から関東を襲うとの予報。百日紅の花びらと小さな無数の実が落下しつづけているので、再び1F屋根と、接続しているルーフバルコニーに降り、清掃をした。排水孔と屋根の樋に実が溜まっていた。だいたい処理できた。屋根側に垂れかかっている百日紅の枝を大きな剪定バサミで切った。これで暴風雨対策はいちおう完了。この作業が身体的に無理になった時が、土地ごと売っ払う機会となろう。連日のようにS不動産の売却関連チラシが放り込んであり、参る。

泉鏡花命日

   雑司ヶ谷霊園へは、都電を利用するとよい。泉鏡花のほかに、夏目漱石竹久夢二などとともに、展墓趣味だった永井荷風の墓もある。

https://www.tokyo-park.or.jp/reien/park/pdf/map071.pdf

池内紀氏追悼

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浅草公会堂にて「台東薪能」鑑賞

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 昨日9/3(火)、午後からの雨天にて、チケット購入済みの第40回記念「台東薪能」は、浅草寺境内ではなく、場所を移して、浅草公会堂にて催された。第33回の時と同じ運びとは相成った。自然のかがり火はなく、舞台両側下に人工の紅い〈かがり火〉が〈燃え〉続けてそれらしき雰囲気は醸し出していた。頭を切り替えて、舞台に集中。替えの座席が通路側端の席となり、閉所恐怖症のこちらとしてはこれは僥倖であった。

 プログラムは多彩であるが、わが目的は、能の舞台観劇経験少なくない身ながら初見の、世阿弥作『敦盛』鑑賞であった。シテは、都立上野高校東京藝術大学の学歴をもつ坂 真太郎。『日本古典文学全集・謡曲集(1)』(小学館)収録の『敦盛』の詞章を事前に熟読して臨んだので、その展開について戸惑うところは微塵もなかった。

 後シテの敦盛が舞う場面の美しさとそこに漂う儚さに、ボーッとしたり酔わされたりしているのみ。舞の終わり近くで、(亡霊の)敦盛が刀を床に投げ捨てるところがあったが、この所作は本の詞章では予想していなかったこと。敦盛が戦場で熊谷次郎直実(いまは出家して蓮生法師)に惨殺された事実を象徴しているのか。一瞬驚いた場面であった。

 休憩後の狂言『末広(すえひろがり)』も面白く、半能『石橋(しゃっきょう)』は、ワキ寂昭法師(森 常好)の出番は始めだけで、いきなり後シテの白獅子(観世喜正)が、ツレの赤獅子(奥川恒治)と共に、みごとな紅白の牡丹を前に舞戯れる舞台で、視覚的に愉しめた。

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『岩波講座 能・狂言 Ⅲ能の作者と作品』の、西野春雄「世阿弥の能」によれば、「世阿弥はそれぞれの作品に主題を盛り込む」とし、『敦盛』については、「わずか16歳で戦死した敦盛への同情と、荒武者の熊谷直実が念仏の生活に入ったことを賞讃する」作品と解説している。なるほど。

 5時開場だっため、夕食を摂っていなかった。会場が変わったので、売店も休業。空腹のまま敦盛の亡霊と対したことになる。川松でうな重でも食べたかったが、浅草は9時には店は閉まる。押上経由の京成線を利用して京成船橋まで行き、JR駅近くの栄華光本店で肉野菜炒めを食べた。ここの肉野菜炒めは気に入っている。期待通りだった。

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