本日は敗戦記念日

 

 

 

 

叡山苔

 

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周庭 Agnes Chow Tingさんの訴え

 

 

夏の小さな〈復活〉

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 庭のアメリカフヨウ(芙蓉)が、一輪だけ開花している。今年は、繁殖力の旺盛な花虎の尾やキャッツテールに圧されて元気がなかった。これらを剪定したところやや勢いを盛り返し、9月になって一輪開花している。一日花なので、見納めとなるか。

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 庭の隅の鉢に、庭の主の如くヒキガエルが休息している。連日水遣りをすると驚いて逃げ出していたが、攻撃はしてこないと〈学習〉したらしく、ピョンと1回跳んだだけで今日は堂々と居坐っていた。面白い。

 

 

成城学園の街の洋館で芝居を観る

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 昨日8/30(金)は、Theatre Ortマチネー公演、三島由紀夫作、倉迫康史演出の『薔薇と海賊』を、東京世田谷区祖師谷の洋館サローネ・フォンタナにて観て来た。小田急

成城学園駅に降り立ったのは、曖昧な記憶では初めてではないと思うが、不明である。会場もわからないので、タクシーで到着。運転手さんは親切で、サローネ・フォンタナはその青い玄関屋根の洋館ですよ、と教えてくれた。こういう狭い民家で観劇するのは、神楽坂での谷崎潤一郎作『痴人の愛』以来である。なお観客数は、2F席含めて40名ほど。

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 この洋館は、主としてミニコンサート会場として利用されるそうで、置かれているピアノは、イェルク・デームスから寄贈されたベーゼンドルファとのこと。芝居の最後で、動物の仮面を被った人たちのひとり(ヤストミフルタ?)が、このピアノを演奏したのはfantasticだった。

 この劇団Theatre Ortの公演観劇は、初めてであるが、同じ三島由紀夫作品『サド侯爵夫人』を上演しているとのこと、この洋館こそその作品の舞台にふさわしい。メルヘン作家楓 阿里子役を演じた平 佐喜子は、安心して観ていられる女優。総じて面白く観劇、現代風抑揚のことば使いもなく、ストレスはなかった。原作未読なので、戯曲作品を読みこなしてから、演出などについて改めて批評をまとめることとしたい。

 帰りは膝を庇いつつ成城学園駅まで歩いた。大木の桜並木を歩くのは心弾む時間であった。夕食は、津田沼駅構内のDenny'sで赤ワイン&生姜焼き膳をいただいた。これはわがお気に入りで、ひさしぶりに堪能。

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歴史的事実と統計的事実(その2): 条約・協定の〈自然消滅〉

 

   篠田英朗東京外国語大学教授(国際関係論)の、「アゴラ」掲載の次の論評が参考になる。

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 日米修好通商条約が今日無効なのは、単に政権交代があったからだったり、時間がたったからだったりしたからではない。明治政府が、江戸幕府時代に締結された不平等条約を、血のにじむ努力で改正する努力を払ったからだ。

2012年にオランダの裁判所で、日蘭修好通商条約の有効性が確認されたのをご存知だろうか。

参照:オランダでは日本人が労働ビザなしで働ける 理由は明治時代、不平等条約撤廃後の日蘭条約が生きていたから

明示的な廃棄や改変がなければ、国家継承が行われている限り、政権交代があっても、条約は有効である。

 

 日米修好通商条約は、日本の不平等性を改め(旧)日米航海通商条約、さらにその改定である(新)日米航海通商条約へと継承され、1939年7月アメリカの破棄通告により、1940年失効した。自然失効したわけではない。これが歴史的事実である。

www.y-history.net

 

 

 

『久米正雄作品集』(岩波文庫)届く

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 『久米正雄作品集』(岩波文庫)がAmazon経由で届いた。すべて小説とばかり思っていたが、随筆も多く収録されている。編者石割透氏の巻末解説を読んで理解できた。なお、石割透氏とは、昔K短期大学で氏と同僚であった故葉山修平氏の誘いにて、麻雀卓を囲んだことがあった。後の一人は、アララギ歌人の吉村睦人さんではなかったか、記憶が朧である。その時は、石割さんは芥川龍之介の研究家であるとの紹介であった。解説文作成にあたり、一つとして小谷野敦氏の『久米正雄伝』(中央公論新社)から教示を得ているとある、とうぜんだろう。

 野球、競漕、ゴルフ、庭球、ピンポンなどのスポーツ、写真・活動写真撮影、麻雀、社交ダンスと久米は趣味にも多芸多才、ラジオの野球中継の実現にも力を注いだとされ、昭和期には放送界、映画界にも深く関わった。このような久米には、随筆は、俳句とともに、久米の個性が最も溌剌と作動するジャンルとなった。ここに収録した随筆が、そのことを明かしてもいよう。(p.376)

 

歴史的事実と統計的事実(その1): ベルリンの壁

 

  昔若いころ、観光バスで西ベルリンから壁の検問所を通過して東ベルリンの街に入ったことがある。人々の様子および風景がまったく異なっているのに驚き納得した思い出がある。

 あの壁が壊れてもう30年になるのか、これも驚愕。その時西ベルリンの玩具店で求めたドイツ人形は、家族の不注意で脚が折れてしまったが、今もケースの中で〈健在〉である。愛読しているブログ「ウィーン発 『コンフィデンシャル』8/20付」によれば、ベルリンの壁崩壊の歴史的契機となった、1989年8/19のハンガリーオーストリアとの国境の開放30年を祝う催しが、ハンガリー北西部のショブロン市で挙行されたとのこと。

 しかしかつて東独国民のために国境を開放したハンガリーは、現在中東・北アフリカからの難民受け入れを拒否し、国境を封鎖し鉄条網を設置しているそうである。Hulu配信の『オスマン帝国外伝』を観ればわかる通り、ハンガリーイスラム勢力に支配された歴史をもつ。警戒心はわれわれ日本人には想像できないところである。

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