2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あじさいの季節は

また季節はめぐりきて うすむらさきのほほえみはよみがえる あなたは思 い出 いつみても懐しい いつまでもあなたのそばにいると あなたの色が沁 :small;">みこんでくるようだ かけがえのない愛の色よ あなたの繁みの奥に こころ のゆりかごを静かにゆり動か…

共同性の再構築

図式的なあまりに図式的な議論といえるが、大震災の被災地における不可避の課題は、共同性の再構築にあるだろう。そして、そのことは、直接の被災に遭わなかったところでも、たえず問われるべき問題であろう。現代社会学の知見に学ぶことができるだろうか。…

自然と技術

みずから雑学屋と称する。馬場正博氏によると、「自然エネルギーという言葉は英語には存在しません(少なくとも私の知る限り)。Natural energyと言っても多分通じず、Renewable energyの方が一般的です。Renewable energyの方は日本にも再生可能エネルギー…

胡蝶のように

(初夏の花々:小川匡夫氏撮影。) ◆昨年の夏は、酷暑のなか東大寺大仏殿に参詣、大仏の傍左右に置かれてある大きな花瓶を飾る八本脚の蝶に魅せられた。来年のNHK大河ドラマの主人公は、平清盛であるそうだ。荒俣宏氏著『世界大博物図鑑1〔蟲類〕』(平凡社…

紫蘭の花

⦅東京台東区下町民家のシラン(紫蘭)。小川匡夫氏(全日写連)撮影。⦆ (ウォーターハウス=Jhon William Waterhouse の「オフィーリア」) http://www.ne.jp/asahi/art/dorian/W/Waterhouse/Waterhouse.htm この紫蘭に関してあるネット(メール)空間で…

退屈について

小谷野敦氏の『退屈論』(弘文堂)第六章「文学と退屈」では、まず人間と人間の関係が織りなすドラマの深層のメカニズムは、他人には「要約不可能」であるとし、チェーホフの戯曲作品などのすぐれた(通俗ではない)言語藝術においては、この根源的な「要約…

水の力

] 水の、残酷な力、冷却する力、浄化する力、生命を育む力などを思い知らされた、このところのまわりの動きであった。 6年前の、蜷川幸雄演出の舞台を思い出す。ギリシア悲劇の『メディア』。最前列の席で、水の飛沫(しぶき)を浴びた記憶がある。わがHPの…

予言の自己成就

ロバート・K・マートンの『社会理論と社会構造』(森東吾・森好夫・金沢実・中島竜太郎訳、みすず書房・1961年版)の第二部・Ⅺ「予言の自己成就」をひさしぶりに再読した。「予言の自己成就」説には、作田啓一氏が、「マートンの命題は科学的であるだけにと…

サルトルは〈有効〉か

フランス文学者の鹿島茂氏が、「『嘔吐』から『ペスト』の世界へ」と題して、『週刊ポスト』4/1号誌上に短いエッセイを載せていた。孤独な個の彷徨を描いたサルトルの『嘔吐』は、戦後日本の出発に適った作品であり、カミュの『ペスト』は、共生原理なくして…

「開成学園大運動会」見物記

(S55卒橙組松村篤樹氏撮影・提供) (2015年大運動会:高2高3棒倒し白組完全制覇。総合優勝も白組。アーチは紫組。エールは黄組。) (2014年運動会高2棒倒し橙組優勝!) (追加「2013年大運動会各組冊子」)2013年度は、諸般の事情により一般公開中止。天…

おそるべき君等の乳房

平日何日間か夕方7時台のNHKニュース番組に、震災報道でダウンした武田真一アナに代って、メインに、枯れた声だが、伝えることばがはっきりした小郷知子アナが務め、傍らで『ブラタモリ』で魅力的だった久保田祐佳アナが原稿を読んでいた。どちらも品のある…

東北の演劇文化

この5月は、フランスのジョルジュ・ラヴォーダン演出の『テンペスト』(東京世田谷パブリックシアター公演予定)の公演が、カンパニー来日中止によりなくなってしまった。愉しみにしていただけに残念である。3月は、ラッパ屋公演の『遠い金魚』(座・高円…

アメリカの正義

「George Bush turns down Obama invite to visit Ground Zero ceremony to mark the death of Bin Laden.」(※turn down:「ひとの提案など」を断る) http://www.dailymail.co.uk/news/article-1383342/Osama-Bin-Laden-dead-George-Bush-turns-Obama-invi…

風の花

4月に実家を訪問した折、玄関先に鉢植えしてあるアネモネの花に魅せられた。花茎に一輪のみ咲く鮮やかなその色彩には、おのれの生き方に迷いのない、清々しさのようなものを感じた。わが家でも来年は花を咲かせたいものだ。 ラテン語原文と対訳構成の仏語版…

ぶらんこについて

テレビ朝日のドラマ『遺留捜査』は、玩具のピアノ・おみくじの札・万歩計など、殺された人の身近に残された道具あるいは品物から、科学捜査と想像力によって、事件の真相に迫っていく展開で、アメリカの刑事ドラマ『コールドケース』(キャスリン・モリス主…