2011-05-11から1日間の記事一覧

サルトルは〈有効〉か

フランス文学者の鹿島茂氏が、「『嘔吐』から『ペスト』の世界へ」と題して、『週刊ポスト』4/1号誌上に短いエッセイを載せていた。孤独な個の彷徨を描いたサルトルの『嘔吐』は、戦後日本の出発に適った作品であり、カミュの『ペスト』は、共生原理なくして…