また関空から脱出か?

 

 

 

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鶴屋南北作『桜姫東文章』復活初演のこと

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 明治座3月花形歌舞伎夜の部で、鶴屋南北作『桜姫東文章』が上演されるとのこと。この演目は、昔(1967年3月)国立劇場で初めて復活上演されたものであり、観劇している。若き坂東玉三郎が稚児白菊丸役を演じている。

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  国立劇場は歌舞伎の歴史の中で埋もれてしまった演目や場面の「復活」にも取り組んでいる。「桜姫東文章」のようにその後定着した演目もある。半世紀で約五十本が復活した。   『東京新聞』2016年10/13

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宍戸錠の和製「西部劇」は痛快で面白かった

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www.asahi.com   昔浅草の日活上映館で、宍戸錠主演の和製「西部劇」は何回か観ている。拳銃の早撃ちテクニックは、相当なものがあったと記憶している。日活のスターでは唯一好きな俳優であった。ご冥福を祈りたい。

 

 

NHK大河『麒麟がくる』は、『七人の侍』への映像的アンチテーゼである

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 今年のNHK大河ドラマ麒麟がくる』は、初回を観る限り面白くなりそうで、ひさしぶりに一年間付き合いたい。野盗との戦闘場面は、何もかもが極彩色で、これは、黒澤明監督の『七人の侍』への映像的アンチテーゼであるとともに、(結果的に)オマージュにもなっていようか。
 明智十兵衛という呼称に違和感もあるが、演じている長谷川博己が鉄砲を手にする場面では、大河『八重の桜』の川崎尚之介とイメージが重なって感動する。女優陣も、尾野真千子木村文乃が出てくるそうで、若い女優の台詞の覚束なさも全体的にカバーしてしまうだろう。『おんな城主直虎』以来、また日曜日が愉しみになってきた。

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浅草の喫茶店「アンヂェラス」が閉店していた

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 昨日は、この1/11(土)に永眠した長兄の東京東本願寺慈光殿での葬儀の後、浅草を散策しオレンジ通りに出て、喫茶店「アンヂェラス」でショートコーヒーを食べようとしたところ、店が建っているはずの場所が駐車場になっていた。すぐ調べると、昨年3月に閉店しているとのこと、驚いた。そういえば、昨年9/3(火)浅草公会堂にて「台東薪能」を鑑賞した折、店が風景に入っていなかったことを思い起こした。
 ショートケーキの美味しさはむろん、この店のもう一つの魅力として、森芳雄の油彩画が「テラスの女」他2枚壁に飾られていることがある。絵を眺めながらコーヒーとショートケーキを味わう至福の時間が過ごせたのである。寂しい限り。

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ひさしぶりの『冬の時代』の舞台

unrato#6『冬の時代』2020年3月上演! | シアターテイメントNEWS

この度、演劇ユニット「unrato(アン・ラト)」とぴあ株式会社は2020年3月、東
京芸術劇場シアターウエストにて、木下順二氏の戯曲『冬の時代』を上演します。

大逆事件(1910年)以降約5年間は社会主義運動の「冬の時代」と呼ばれました。この時期、堺利彦は「売文社」をおこし、荒畑寒村大杉栄は、雑誌「近代思想」を発行し、言葉によって世の中を動かそうと尽力し、社会運動だけではなく文化運動にも力を注ぎました。
『冬の時代』には堺利彦大杉栄荒畑寒村伊藤野枝など実在の人物が名前を変えて登場します。
大正デモクラシーの波の中、彼らは考え、葛藤し、そして行動しました。若い彼らは、社会とも自身とも闘い、生きる実感を手にしていきます。奔放な恋愛感、人生感をも行動で示し議論し、芸術や哲学への思いを積み重ねていきます。

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 木下順二作『冬の時代』の舞台は、1964年9月(東京オリンピック開催の年)東横ホールにて、劇団民藝公演、宇野重吉演出で観ている。2度目の東京オリンピックの今年、ひさしぶりにこの演劇に出会えるとは思わなかった。社会変革への情熱と思想を倫理の問題として、今日この芝居を捉え返すことができるだろう。宮本研作『美しきものの伝説』と併せて考えてみたい。

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ドイツ社会民主党(SPD)の退潮

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  オーストリア社会民主党とともに、ドイツ社会民主党の退潮が止まらないらしい。ここでの長谷川良氏の論評に注目すべきである。

 

 ドイツ社会民主党SPD)から、カール・リープクネヒトらとともに離脱して「スパルタクス団」を結成、後に組織された「労働者・兵士協議会(レーテ)」と一緒にドイツ革命を闘い、SPD政府の放った革命義勇軍(フライコール)の弾圧によって倒れた、ローザ・ルクセンブルクの命日が1/16、昨日で、今年は101年目(1919年惨殺)にあたる。20世紀の社会主義は青春の夢のようであった。あくまでも順応と妥協を拒んで突っ走ったローザは、「小鳥の囀りに耳をかたむけ、小さな花や小動物にやさしい眼差しを向けている」女性ではありながら、青春の夢とともに散ってしまったのであった。マルガレーテ・フォン・トロッタ脚本・監督の映画『ローザ・ルクセンブルク』が、その人生を美しく描いている。かつてブログに記載している一部を再掲したい。 

▼監督のマルガレーテ・フォン・トロッタ(Margarethe von Trotta)の作品では、過去に『ローザ・ルクセンブルク』を観ている。最後の処刑される場面は印象的で脳裏に焼き付いている。
……軍人、ローザを引きずりオープンカーに乗せ、走り出す。/軍人が走って来て車に飛び乗り、ローザの顔に銃を向ける。/ローザ:(かすかな声で)やめて!/暗闇の街に銃声がとどろく。/(ラントヴェーア運河)運河の側に車が停められ、ローザが運河に投げ込まれる。/一瞬水しぶきが上がるが、やがて何事もなかったかのように静かな水面となり、闇の中、わずかに光を映している。……(『ローザ・ルクセンブルク』映画パンフレットp.30)

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