ひさしぶりの『冬の時代』の舞台

unrato#6『冬の時代』2020年3月上演! | シアターテイメントNEWS

この度、演劇ユニット「unrato(アン・ラト)」とぴあ株式会社は2020年3月、東
京芸術劇場シアターウエストにて、木下順二氏の戯曲『冬の時代』を上演します。

大逆事件(1910年)以降約5年間は社会主義運動の「冬の時代」と呼ばれました。この時期、堺利彦は「売文社」をおこし、荒畑寒村大杉栄は、雑誌「近代思想」を発行し、言葉によって世の中を動かそうと尽力し、社会運動だけではなく文化運動にも力を注ぎました。
『冬の時代』には堺利彦大杉栄荒畑寒村伊藤野枝など実在の人物が名前を変えて登場します。
大正デモクラシーの波の中、彼らは考え、葛藤し、そして行動しました。若い彼らは、社会とも自身とも闘い、生きる実感を手にしていきます。奔放な恋愛感、人生感をも行動で示し議論し、芸術や哲学への思いを積み重ねていきます。

f:id:simmel20:20200120131958j:plain

 木下順二作『冬の時代』の舞台は、1964年9月(東京オリンピック開催の年)東横ホールにて、劇団民藝公演、宇野重吉演出で観ている。2度目の東京オリンピックの今年、ひさしぶりにこの演劇に出会えるとは思わなかった。社会変革への情熱と思想を倫理の問題として、今日この芝居を捉え返すことができるだろう。宮本研作『美しきものの伝説』と併せて考えてみたい。

f:id:simmel20:20200120133526j:plainf:id:simmel20:20200120133545j:plain

f:id:simmel20:20200120133620j:plain

f:id:simmel20:20200120133637j:plain

f:id:simmel20:20200120133658j:plain

f:id:simmel20:20200120133727j:plain

 

simmel20.hatenablog.com