倉敷大原美術館とセガンチーニ

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 8/24(土)〜8/25(日)岡山と倉敷を旅していた次男夫婦から、岡山の桃太郎ぶどう(岡山桃太郎ぶどう生産組合PRODUCE)が届いた。トマトとは関係ない。むろん桃太郎伝説の地岡山だからこその命名だろう。皮ごと食べられ、種無しである。冷蔵庫で冷やしてから4粒ほど摘んでみたが、渋みをいわば隠し味にした深い味わいがある。食べる芳醇な甘口白ワインといった趣である。

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  倉敷市では大原美術館の思い出がある。2度ほど入館しているが、最初の旅でミュージアムショップで購入したのが、イタリア出身でアルプスの牧歌と幻想をうたいあげた画家ジョバンニ・セガンチーニ( Giovanni Segantini)の「Alps in May(五月のアルプス)」のレプリカである。今もわが書庫の入り口の壁に掲げてある。昔若いころイタリアのコモ湖からバスでアルプス越えをしてスイスに入った時、セガンチーニの描いた空の青が眼に映ったかもしれない。なお画家セガンチーニのことを知ったのは、亡き詩人の太田浩さんのエッセイによってであった。懐かしく思い浮かべる。

 それから、セガンチーニの生誕120年を記念した「セガンチーニ展」が、1978年6月東京新宿の小田急グランドギャラリーにて催されている。とうぜん鑑賞している。

大原美術館所蔵で、入館の折鑑賞したのは、次の「Highnoon in the  Alps(アルプスの真昼)」だった。この作品は、「セガンチーニ展」に出品されている。とすれば、わが家のレプリカの方は1978年の「セガンチーニ展」で買ったものか。記憶がどうも曖昧である。

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多部未華子の『これは経費で落ちません!』は面白い

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 NHKの連続ドラマ『これは経費で落ちません!』(毎週金曜日夜10:00〜)は、同時間帯TBSの連続ドラマ『凪のお暇』を初回から観ているので、後から放送のこちらはNHKオンデマンドで楽しんでいる。堅物の経理部員森若沙名子を多部未華子が好演している。「ウサギを追うな」という言葉で、他人の問題に深く関わるなとの信条をもっていながら、不正の書類操作を追及しつつ結局は介入してしまう一話完結スタイルのドラマ。介入しても最後には不正をした社員の納得が得られる優しい決着に導くところが、ほんわかして悪くない。脇役陣も揃っているが、隣の席の同僚経理部員佐々木真夕を演じる伊藤沙莉がいい。

   森若さんは経理に妥協をしないが、怪しい差し入れのスペイン産のハムをこっそり素早く口に入れてしまうような、ちゃっかりしたところもあって魅力的に描かれている。多部未華子にぴったりのハマリ役である。

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 9/20公開の映画『アイネクライネナハトムジーク』は、多部未華子三浦春馬主演で、貫地谷しほりも共演しているとのこと。見逃せない。

gaga.ne.jp

 11月には、多部未華子主演でケラリーノ・サンドロヴィッチKERA)演出の舞台『ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜』公演が、KAATである。8/24チケット予約が開始と知っていて、庭の鉢に水やりをしてさて10:15からPCの前に坐り込み悪戦苦闘。やっと繋がったものの、マチネー公演S席は完売。神奈川芸術劇場でのソワレ公演に付き合うのは、しんどくかつ留守宅不用心でもあるが止むを得ず購入した。最前列から17列で聞こえるかどうか不安であるが、通路側端の席なのでよしとしなければ。とにかく世は不景気で経済的困窮者が増加しているだろうに、金と余裕のある人が多いのに感心した。

natalie.mu

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中野重治没後40年

 

生命力旺盛なサルスベリ(百日紅)

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 玄関脇に咲いているサルスベリ百日紅)は、名の通り夏のいのちの横溢を持続させて呆れるばかりである。この可憐な無数の白い花びらと小さな実が強風に煽られて、わが家の前の道路に落ち、かつ1階屋根に連続したいわばルーフバルコニーの所にも溜まってしまう。道路の花びらや実は清掃して済むが、バルコニーへはなかなか下りるのが難しく、激しい雨が降れば排水孔を塞いで水が貯水池のように滞留する。

 昨日〈勇を鼓して〉現場に下り、箒で花びらと実のかたまりをほとんど取り除いた。変形性膝関節症の脚では、窓に這い上がって戻るまでに難儀をしたが、何とか一件落着。野分の季節に向けて、もう一度作業が必要かも。

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中西進博士とフクロウ

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 昨日夜11:00〜のTBS放送・毎日放送制作の『情熱大陸』では、万葉学者の中西進氏を特集していた。昔たしか「日本的なるもの」の題で講演を拝聴したことがある。日本文化のルーツを根源に遡っていくと、ラッキョウの皮を剥くようで何もなくなってしまう。どう受容してきたのか、そこに日本文化の特色がある、そういう趣旨の話であったかと記憶している。

 歌碑の前に立って中西進博士が解説する、大伴旅人の「吾妹子が見し鞆(トモ)の浦のむろの木は常世にあれど見し人ぞなき」の歌の哀しみにも共感を感じたが、いちばん感動したのは、氏の趣味がフクロウグッズのコレクションということ。氏が楽しそうに見上げた2階の壁には何とフクロウデザインの外灯が掛かっていた。驚いた。わが家の玄関口に掛けてあるものと同じものである。令和の共鳴であろうか。

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             (わが家のフクロウ外灯)

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北一輝命日(刑死の日)

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