昨日夜11:00〜のTBS放送・毎日放送制作の『情熱大陸』では、万葉学者の中西進氏を特集していた。昔たしか「日本的なるもの」の題で講演を拝聴したことがある。日本文化のルーツを根源に遡っていくと、ラッキョウの皮を剥くようで何もなくなってしまう。どう受容してきたのか、そこに日本文化の特色がある、そういう趣旨の話であったかと記憶している。
歌碑の前に立って中西進博士が解説する、大伴旅人の「吾妹子が見し鞆(トモ)の浦のむろの木は常世にあれど見し人ぞなき」の歌の哀しみにも共感を感じたが、いちばん感動したのは、氏の趣味がフクロウグッズのコレクションということ。氏が楽しそうに見上げた2階の壁には何とフクロウデザインの外灯が掛かっていた。驚いた。わが家の玄関口に掛けてあるものと同じものである。令和の共鳴であろうか。
(わが家のフクロウ外灯)