例えば、日本の開成中学・高等学校でも、米国のボーディングスクールでも、前回にお話ししたような生徒の素質を伸ばすことを必死に行っています。私が校長を務めていた開成は、東大進学者数ばかりが注目される傾向にありますが、実は世界的なピアニストや研究者、クイズ王など、多方面に実力がある人材を輩出しているのです。開成は東大ばかりを見ているわけではありません。現在の東大現役合格者の割合は、3割弱くらいでしょうか。私は、それくらいでちょうどいいと思います。ただ、このように考えることのできる学校は少数派でしょう。
いわゆる日本の進学校としては、（地理的な意味での）東の筑駒、西の灘が横綱で、開成は（昔の）張出横綱の位置だろうし、柳沢幸雄元同校校長もそういう認識ではないだろうか。かつて現役校長のとき、「ウチに合格してもほかに行ってしまう受験生もけっこういて、その分予測した合格者数を出してます」と率直に述べていて、好感をもった。
このインタビューで「世界的なピアニスト」と挙げているのは、さしあたっては昨年のフランツ・リスト国際ピアノコンクールで２位（１位はなし）の最高位入賞した、嘉屋翔太さんのことだろう。
largomusica.com クラシック畑での人材についてはブログですでに紹介しているので、NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』のトランペッター、ジョー（大月錠一郎）にあやかって（むろんそれほど精通しているわけではないが）ジャズの世界について。
【作曲家・ドラマー：長谷部智之】最終的にはアメリカで勝負したいとの「ジョーの夢」を実現している。
【高齢現役ドラマー：市原康】ご息女の市原ひかりは、ジョーと同じトランペッター。
【ギタリスト：関根彰良】
開成学園で講演会とコンサートでした。
— 角野隼斗 - かてぃん (@880hz) 2022年3月4日
こういう形で母校に帰ってこれるのは本当に嬉しい。。久々に先生方にも会えて、開成卒で良かったと改めて思った日でした pic.twitter.com/STrF9YGLNA
