歌手岡村喬生の逝去を悼む

www.asahi.com オペラ公演では、昔東京二期会の『魔笛』(会場:東京文化会館)で、ザラストロを歌ったとき(日本語上演)に岡村喬生の声を聴いている。

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  1996年10/10(木)、東京・浜離宮朝日ホールにて「開成有志の会」主催で「歌の旅」と題してソロコンサート(ピアノ:松川潤)が催されている。高校の大先輩にあたる人なので駆けつけた。シューベルトの『冬の旅』24番「辻音楽師」が、『冬の旅』についてのシューベルトの作曲動機を解説してからでもあり、聴く者にとって心に沁み入る歌唱であった。

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 その後保護者会の主催であったか記憶が不確かであるが、(開成学園の)一部在校生も聴衆に交えて、四谷紀尾井ホールにてソロコンサートが催され、ここでCDを購入サインをいただいた。その時は(愚息の)保護者の立場で、亡き連れ合いと一緒に参加したのであった。
 プッチーニ作曲の『蝶々夫人』は周知のようにオリエンタリズムが基底にあるが、岡村喬生氏は、日本人としてテクストの読み直しを試みたのであった。このことに関しても、コンサートでのお話で伺っている。(開成)同窓の演出家蜷川幸雄と重なる問題意識があったといえよう。晩年は精力的に『冬の旅』と関わったようである。
 なお俳優の仕事もしており、大江健三郎原作、伊丹十三監督の『静かな生活』で、作曲家でありまた東欧文学の翻訳家でもある団藤さん(原作では重藤さん)役を演じていて、渋い味と存在感を出している。ご冥福を祈りたい。

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  (こちらはこの会に出席していないが、面白い講演であったらしい。)

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