天才作家・大江健三郎の逝去を悼む

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simmel20.hatenablog.com▼もう一人のノーベル文学賞作家大江健三郎の『臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』には、ウドン花という植物の名が出てくる。四国の伝説の「メイスケ一揆」を、ルターと同時代のミヒャエル・コールハースの反乱の日本版として映画化しようと試みた物語を、主軸にした作品である。かつてわがブログに記している。
……読者は怠惰では読み通せない。四国の「メイスケ」伝承の源流は、東北の「三閉伊(さんへい)一揆」であって、その指導者三浦命助のことば、「人民雲霞の如く」は「露顕状」と明記されてあるが、「人間は三千年に一度さくウドン花(げ)なり!」は、岩波版『日本思想大系』58『民衆運動の思想』にあたらないとわからない。これは「獄中記」のことばで、「ウドン花」とは、三千年に一度咲くというインドの想像上の植物だそうだ。つまり人間そのものが最も貴重だという意味のことばだ。……
 少女のころ映画『アナベル・リイ』撮影中に犯されていた当の相手のアメリカ人と結婚したサクラさんは、アメリカの属国となった戦後日本の比喩なのか。しかし日本の宰相をアメリカ大統領のポチかと憤慨する人たちは、ではどうやって自力で、大国中国と北朝鮮に相対峙するのか、みずからが責任ある立場に立たされたとき苦悩しないだろうか。▼

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simmel20.hatenablog.com▼奥山大史監督の『僕はイエス様が嫌い』は、佐伯日菜子さまが出演しているので観ている。そういえば佐伯日菜子は、大江健三郎の原作、伊丹十三監督の『静かな生活』で、語り手のマーちゃん役で出ている。原作の小説と設定や細部のいろいろに異なるところはあるが、映画として面白く、(エロいシーンも多く)優れている。
   さらに佐伯日菜子は、乃木坂46のMVでシャーマン役で出ていたこともあった。縁があるのだ。▼

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