大江健三郎署名本&戯曲



 少年・青年時代に最も熱心に読んだ(日本の)作家は、三島由紀夫大江健三郎であるが、三島由紀夫の作品では、署名入り『朱雀家の滅亡』(河出書房)以外、大江健三郎の作品では全部、昔千葉県市川市の知られた古書店に売っぱらってしまった。いま手許には、その後新しく入手した大江健三郎の署名入り『二百年の子供』(中央公論社)があるのみ。『美しい星』(新潮社)も『個人的な体験』(新潮社)も、わが本棚には置いてないのである。
 大江健三郎には一幕物の戯曲『動物倉庫』があり、この舞台を1963年9月に、東京お茶の水の日仏会館ホールにて観ている。台詞に詩情があり印象的であった。文学座付属演劇研究所の卒業生らが結成した波の会の最初の発表会の舞台で、真船豊の『太陽の子』との2演目を公演していた。

(画の舟越桂の署名もあり)

 
大江健三郎の単行本『臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』(新潮社)があるのを忘れていた。訂正したい。
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20140701/1404203469(「紫陽花のアナベルが咲いている:2014年7/1 」)
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20110702/1309573577(「大江健三郎は小説だけ読む:2011年7/2 」)