森谷真理ソプラノリサイタル(四谷・紀尾井ホール)を聴く

 昨日6/22(水)は、四谷・紀尾井ホールにて「森谷真理ソプラノリサイタル」を聴いた。ピアノ伴奏は、河原忠之。音楽の門外漢としては、いわば、序(クララ・シューマン)破(ロベルト・シューマン&アルマ・マーラー)急(グスタフ・マーラー)の歌曲の構成で、最後までうっとりと聴いた、すてきな夜であった。シューマン夫妻とマーラー夫妻の歌曲の間に休憩が入り、ペットボトルの水(100円で購入)で喉を潤した。
 7時開演のところ、四谷駅に夕方6時前に到着、駅直結のアトレ四谷内のラ・プレシューズでケーキ&コーヒーセットを注文、ガトーショコラを選んだ。頃合い計って店を出ると、駅前に人だかり、れいわ新撰組山本太郎代表の選挙演説の最中であった。ビラを配りに寄って来た若い男性運動員に、ビラは断り「紀尾井ホールってどこだかわかりますか?」と訊くと、意外にニコニコして「先ほども訊かれましたよ。横断歩道を渡って、ほらあの左の道を道なりに行けば左にあります。何かリサイタルとか?」「あの道ですか、そうリサイタルです。ありがとうございます」と別れ、赤信号待ちをしてチケットがないのに気がつき、慌てて戻ろうとすると、運動員の人「どうしました?」と。「チケットを喫茶店に置いてきてしまいました」と歩きながら応えた。人だかりを通り過ぎるとき「消費税はなくしてもいいんですよ、ない国もあります、マレーシアなんかないですよ」と山本代表の声。「おお」と一部群衆の感嘆の声。
 アトレ四谷に入りラ・プレシューズの女店員にチケットの忘れ物なかったか尋ねると、すぐに坐っていたテーブルを調べてくれ「なかったですね」。そこでトートバッグを再度改めれば何とチケットが入っていたのだ。変形性膝関節症限界までの〈スピード〉で横断歩道のところまで歩くと、また運動員の人が「ありましたか?」と訊いてくれ、左手に握ったままのチケットを示して「ありました、店に」とこちら。れいわにむろん票は入れることはないが、好感のもてる運動員であった。
 幸い開演時間には余裕で間に合った。じつは昔オペラ歌手でバス歌手の岡村喬生のリサイタルを、紀尾井ホールで聴いたことがあるのだが、すっかり経路を失念していた。昨晩最後のトドメに持参の傘を置き忘れて帰宅したことであった。

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