「文化大革命」憧憬の左翼文化人

 #MeToo運動はアメリカから始まり、全世界に波及しつつある。女性が男性から受けてきた性的な嫌がらせと暴力を、過去に遡って告発する運動である。
         (略)
 中国語に「示衆」という言葉がある。公衆の面前に晒すという意味で、魯迅が愛用した言葉である。文化大革命ではブルジョワ階級と反動派に対し、この示衆が盛んに行われた。批判された者は悔悟した自分を示すため、身近にいる他の反動派を告発し、運動をより盛り上げていった。
 #MeToo運動を女性の男性への一方的批判で終わらせず、真に両性の分かち合う運動にする最上の方法とは、文化大革命に倣い、男性による男性の告発を奨励することである。(『東京新聞』4/11夕刊「大波小波」)

 女性が女性にセクハラする日本社会 – アゴラ
 河合あんり広島県会議員の主張に共感するが、「大波小波」の紅(衛兵)氏の「文化大革命に倣い」の運動戦術には感心しないどころか、怖さを感じる。さすが(立憲民主党共産党主導の)野党連合推しの東京新聞に寄稿を依頼される左翼文化人とはいえ、安易に「文化大革命」をお手本にする着想には呆れてしまうのである。
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