ひさしぶりの桂吉弥

 昨日4/19(日)午後2:00〜2:30、NHK・Eテレの『日本の話芸』で桂吉弥の「愛宕山」を放送していた。朝ドラ『ちりとてちん』で、徒然亭草若(渡瀬恒彦)師匠がよく出だしのところを語っていた演目。立川志らくが「内容だけみれば薄っぺらな噺だが、落語の美学のかたまり的作品なのだ」(『全身落語家読本』新潮選書)と評する噺。「ここで言う美学とは、落語の中における情景描写を主とする演ずる上での形式の事」(同書)だそうである。かわらけ(土器)投げのかわらけを知らない現代の若い観客には、この美学は通じないと、志らく師匠は断じているが、どうだろうか。けっこういろいろな観光地にかわらけ投げは設けられているのではないか。
 話藝以外にパフォーマンス的なところも面白かった。桂吉弥が亡き桂米朝師匠の下で、二年ほど修業していたことを知った。



 昨日は、徒然亭草原の落語を聴いた印象であった。『ちりとてちん』のヒロインを演じた女優は、いま、TBSの火曜連続ドラマ『マザー・ゲーム』で偽セレブママを演じるまで成長している。
 http://www.tbs.co.jp/mothergame/chara/(「TBS火曜ドラマ『マザー・ゲーム』Character」)


 
 http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/cm/(「ロキソニンCM」)


⦅写真は、東京台東区下町民家の上牡丹、下芍薬。小川匡夫氏(全日写連)撮影。コンパクトデジカメ使用。⦆