ミュージカル『シェルブールの雨傘』

 昔ある会合で、わが愛着のPERSON'Sの傘を間違えて持って帰られ、同じ水色のどこにでもありそうな傘を差して、意気消沈して帰宅した苦い思い出がある。後もわが傘は戻ることはなかった。


 フランスの雨の多い港町シェルブールの雨傘屋の娘ジュヌビェーブと、自動車修理工場で働く青年ギイとのアルジェリア戦争を背景にした、恋と別れの切ないミュージカル、『シェルブールの雨傘』。ジャック・ドミー作、ミシェル・ルグラン音楽のこの作品は、映画は観ていないで、1997年10月、倉橋健訳、名倉加代子演出・振付の、東京銀座博品館劇場の舞台で鑑賞している。ジュヌビェーブを小川範子、ギイを松岡英明が演じていた。小川範子さんは、ジュヌビェーブの役を19歳で演じ、そのときは、その後5年経ち3度目の同じ役であった。演技も歌唱も熟れていて不安なく愉しめた記憶がある。

(同公演パンフレットから)
 https://www.youtube.com/watch?v=NkPFvaxMs5g(19歳のときの初舞台)
 https://www.youtube.com/watch?v=ZF7c6dgfxDo
 https://www.youtube.com/watch?v=Cru2oM5jVb8