わがドイツ「標本箱」

 
 先週末は,津田沼駅南口側習志野市のイベント「ドイツフェスタ&グルメフェスタ」が催されていた。第一次世界大戦中、中国青島陥落で連行されたドイツ兵の捕虜が、全国12カ所に分散収容され、習志野俘虜収容所に約1000人ほどが収容された過去がある。1915年9月〜1920年1月の4年4ヵ月収容されていたという。この中の職人から、ソーセージの製法が伝わったということで、習志野市はソーセージ発祥の地とされている。それにちなんだ恒例のイベントである。ミニコンサートでは「ローレライ」の歌など聞けて、高校文化祭風の雰囲気を少しだけ楽しんだ。帰宅して、あらためて昔西ベルリンの玩具店で購入した人形を眺めた。立ち姿であったが、こちらの不注意で転んでケースにぶつかり、脚のところを痛めてしまったのだ。しかしさすがに精巧にできていて、いまも〈健在〉である。EU金融危機脱原発など、このところ世界の中でのドイツの存在感が増している印象である。 
  http://www.city.narashino.chiba.jp/konnamachi/bunkahistory/rekishi/640120120510101326490.html(「第一次世界大戦習志野」)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/習志野俘虜収容所(「Wikipedia習志野俘虜収容所」)
 かつて観たドイツの舞台藝術(演劇・オペラ・バレエ・パントマイム)のパンフレット&チケットを、昆虫標本箱にピンで留めるように、ここに整理しておきたい。むろんただの演劇ファンの収納なので、専門家・研究者であればこの数百倍(?)の標本箱が必要であろう。ドイツの劇団の日本公演、あるいはドイツ人演出家の日本での舞台のパンフレットを、順不同で並べてみた(ただし『三文オペラ』、『ヴォイツェック』、『メアリ・スチュアート』、『こわれがめ』は例外)。

 ゲーテ作『FAUST(ファウスト)』1990年9月日生劇場にて、ミュンヘン・カンマーシュピーレ劇場公演。ディーター・ドルン演出。

 レッシング作『賢者ナータン』 1984年6月日生劇場にて、デュッセルドルフ劇場公演。フォルカー・ヘッセ演出。

 フリードリッヒ・シラー作『たくらみと恋』1988年11月日生劇場にて、ベルリン・シラー劇場公演。フランク・アーノルド演出。

 ベルトルト・ブレヒト作・クルト・ワイル作曲『三文オペラ』1983年5月五反田簡易保険ホールにて、ウィーン国立ブルク劇場公演。アドルフ・ドレッセン演出。

 ボート・シュトラウス作『時間ト部屋」2003年7月ベニサン ピットにて、tpt公演。トーマス・オリバー・ニーハウス演出。

 ゲオルグ・ビュヒナー作『ヴォイツェック』1964年10月六本木俳優座劇場にて。千田是也&早野寿郎演出。

 フリードリッヒ・シラー作『メアリ・スチュアート』1983年5月六本木俳優座劇場にて。千田是也演出。

 クライスト作『こわれがめ』1984年1月ヤクルトホールにて。宇野重吉演出。

カール・マルクス資本論、第一巻』2010年2月にしすがも創造舍にて。ヘルガルド・ハウグ&ダニエル・ヴェツェル(=リミニ・プロトコル)演出。

 『ミラン・スラデク&ケルン・パントマイム劇団日本公演』1981年5月ヤクルトホールにて。

 モーツァルト作曲『ドン・ジョヴァンニ』 1977年1月東京文化会館にて。ベルリン国立歌劇場オペラ公演。

 リヒャルト・シュトラウス作曲『ばらの騎士』1981年6月NHKホールにて。ドレスデン国立歌劇場オペラ公演。ハンイツ・アーノルド演出。

 リヒャルト・ワーグナー作曲『タンホイザー』1983年5月NHKホールにて。ベルリン国立歌劇場オペラ公演。エアハルト・フィッシャー演出。

 リヒャルト・ワーグナー作曲『ローエングリン1984年5月NHKホールにて。ハンブルク国立歌劇場公演。アウグスト・エヴァーディング演出。

 リヒャルト・ワーグナー作曲『ニーベルングの指環』序夜「ラインの黄金」1987年10月、神奈川県民ホールにて。ベルリン・ドイツ・オペラ公演。ゲッツ・フリードリヒ演出。

 チャイコフスキー作曲『白鳥の湖』1974年1月千葉県文化会館にて。ベルリン国立歌劇場バレエ公演。ブティバとイワーノフ版によるリロ・グルーバー新演出。

ガルボの幻想・春の祭典ほか』1984年4月東京文化会館にて。シュツットガルト・バレエ団公演。モーリス・ベジャール振付(『ガルボの幻想』)、グレン・テトリー振付(『春の祭典』)ほか。 

『パリのよろこびほか』1987年9月簡易保険ホールにて。シュツットガルト・バレエ団公演。モーリス・ベジャール振付ほか。

『期待/月に憑かれたピエロアルノルト・シェーンベルク作品より>』1984年4月、国立劇場大劇場にて。ブレーメン現代舞踊団公演。ラインヒルト・ホフマン振付。
⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町民家の、コムラサキ(小紫)。小川匡夫氏(全日写連)撮影。⦆