向井理と丸山公明教授

 NHK朝の連ドラ『ゲゲゲの女房』を観た流れで「あさイチ」をかけていたところ、「プレミアトーク」のゲストで、ドラマで漫画家水木しげるを演じている、俳優の向井理(おさむ)が登場した.神奈川県立氷取沢高等学校でサッカー三昧の高校時代を送ってから、明治大学農学部生命科学科に進学して、動物の遺伝子工学を学んだとの話の展開.「ありゃ公明さんのところかな」と家族と話していると、向井さんを含めた研究メンバーが「国際動物遺伝学会議 ベストポスターアワード賞」を受賞しているとのこと.その受賞記念写真が映され、後ろに立っているその人が、まちがいなく丸山公明教授であった。明治大学農学部の生体制御学研究室(丸山研究室)が紹介され、指導教官であった丸山公明教授が、「じつに熱心な学生で、ぜひ研究者として大学院に進み、残ってほしかったんです」と語っていた.うーん向井理は、水木しげるを演じるにふさわしい才人であり、かつ努力家なのだ.
 丸山公明氏とは、高校の同窓で、この2月のクラス会でお会いし、「近々千葉の市川あたりでいっしょに飲みましょう」と電話をいただいたばかりであった.ハワイ大学教授から、クリントン政権下でアメリカ農務省高官の研究者として実績をあげたすばらしい経歴を経て、現在明治大学で研究および教育に携わっている.「丸山研究室」の学生は優秀であると、日頃聞かされていた.テレビの紹介を観て納得した.
 なお丸山公明さんに関して、検索経由のアクセス少なからず、追記しておく。高校の同学年の同窓に宇野功氏がいる。氏は、東大応用微生物研究所教授、新日本製鐵ライフサイエンス研究センター所長を勤めた、著名な遺伝子工学の研究者.この2人ほかの同窓で「遺伝子研究は21世紀を拓くか」という座談会を、同窓会報に載せている.「20世紀の反省なんですけれど、あまりにも経済的な欲望にかられ過ぎて、すべての遺伝子研究の結果を特許にしちゃったんですよね」と、丸山公明氏が語っているのが印象的であった。

ゲゲゲの女房』は、『ちりとてちん』の次くらいに面白い連ドラである。いよいよ愉しみとし、俳優向井理も応援したい.
   
⦅写真(解像度15%)は、東京台東区下町民家の紫陽花=墨田の花火。小川匡夫氏(全日写連)撮影.⦆