成城学園の街の洋館で芝居を観る

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 昨日8/30(金)は、Theatre Ortマチネー公演、三島由紀夫作、倉迫康史演出の『薔薇と海賊』を、東京世田谷区祖師谷の洋館サローネ・フォンタナにて観て来た。小田急

成城学園駅に降り立ったのは、曖昧な記憶では初めてではないと思うが、不明である。会場もわからないので、タクシーで到着。運転手さんは親切で、サローネ・フォンタナはその青い玄関屋根の洋館ですよ、と教えてくれた。こういう狭い民家で観劇するのは、神楽坂での谷崎潤一郎作『痴人の愛』以来である。なお観客数は、2F席含めて40名ほど。

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 この洋館は、主としてミニコンサート会場として利用されるそうで、置かれているピアノは、イェルク・デームスから寄贈されたベーゼンドルファとのこと。芝居の最後で、動物の仮面を被った人たちのひとり(ヤストミフルタ?)が、このピアノを演奏したのはfantasticだった。

 この劇団Theatre Ortの公演観劇は、初めてであるが、同じ三島由紀夫作品『サド侯爵夫人』を上演しているとのこと、この洋館こそその作品の舞台にふさわしい。メルヘン作家楓 阿里子役を演じた平 佐喜子は、安心して観ていられる女優。総じて面白く観劇、現代風抑揚のことば使いもなく、ストレスはなかった。原作未読なので、戯曲作品を読みこなしてから、演出などについて改めて批評をまとめることとしたい。

 帰りは膝を庇いつつ成城学園駅まで歩いた。大木の桜並木を歩くのは心弾む時間であった。夕食は、津田沼駅構内のDenny'sで赤ワイン&生姜焼き膳をいただいた。これはわがお気に入りで、ひさしぶりに堪能。

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