news.yahoo.co.jp▼戦後の演劇界発展に大きな役割を果たしてきた東京・六本木の「俳優座劇場」が、2025年4月末に閉館することが明らかになった。運営する株式会社俳優座劇場によると、設備やビル自体の老朽化が進み、収支も厳しくなっていたという。演劇人やファンらに親しまれてきた殿堂は、約70年の歴史に幕を下ろすことになる。▼
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【女優が脱いだ】
1966年9月:劇団人間座公演、栗田勇作、江田和雄演出『愛奴』。金沢優子ヌード。
1980年12月:劇団俳優座公演、ハロルド・ピンター作、喜志哲雄訳『背信』。河内桃子が美しいバストを晒す。
【ここで同じ作品を観た】
1964年5月:劇団青年芸術劇場公演、福田善之作、観世栄夫演出、林光音楽、朝倉摂美術『袴垂れはどこだ』。
1984年5~6月:劇団新人会公演、福田善之作、八田瑞穂演出『袴垂れはどこだ』。
【明治時代の骨董品】
1964年6月:北村透谷没後70周年記念公演、北村透谷作、木村鈴吉演出、茂山千之丞=柳田素雄(子爵)主演『蓬莱曲』。高校の先輩にして高校国語科教諭の野山嘉正先生(後東大院博士→山梨大助教授→東大教授)の専門が当初北村透谷(後近代日本詩歌史)であったため、その影響で透谷のエッセイなど熱心に読んでいた。この舞台は眠かった。
1964年2~3月:劇団俳優座公演、幸田露伴作、千田是也演出『有福詩人』。
【唐十郎作品も】
1982年9月:出口典雄演出、唐十郎作『吸血姫』&チェーホフ作(神西清訳)『三人姉妹』。
【劇団三期会の舞台】
1964年10月:芸術祭参加公演、堀田善衛原作、広渡常敏脚本・演出『海鳴りの底から』。
1964年7月:ゴーリキー原作、 ベルトルト・ブレヒト作、千田是也訳、広渡常敏演出『母』。この舞台にも出演している伊藤正次が、後に演劇研究所を設立、男優斎藤工と女優貫地谷しほりを育てた。
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【『ヴォイツェック』はここで観たのみ】
1964年10~12月:俳優小劇場公演、ゲオルグ・ビュヒナー作、内垣啓一訳、千田是也&早野寿郎演出『ヴォイツェック』。なおアルバン・ベルク作曲のオペラ『ヴォツェック』の生舞台は観ていない。
【劇団新人会の舞台】
1955年10月:ウオルフガング・ボルヒュルト作、小松太郎訳、千田是也&木村鈴吉演出『戸口のそとで』。この作品は、2009年1/28~2/1、鹿島将介構成・演出で、北区王子のシアターバビロンの流れにて、でも観ている。この新人会公演にではなく、太田省吾主宰転形劇場の創立試演会『戸口の外で』に対するオマージュとなっていた。
1963年11月:福田善之作、観世栄夫演出『オッペケペ』。痛快な壮士劇。
1966年1~2月:ルイジ・ピランデルロ作、岩田豊雄訳、田中千禾夫演出『作者を探がす六人の登場人物』。2005年下北沢ザ・スズナリで、宮城聡主宰劇団ク・ナウカの公演、ピランデルロ(ピランデッロ)作の『山の巨人たち』が始まると、突然〈舞台〉が急変、同作家の『作者を探す六人の登場人物」に切り替わった。宮城聡氏が登場、『山の巨人たち』は必ずいつか上演しますのでご容赦のほど、などと口上を述べて退場。手の込んだ演出であった。