近代文学を現代において流通させるには奇人変人伝でいくしかないのだなあ、と最近よく思う。産出されたテクストは、その奇天烈に添えるための飾りみたいなもので、テクストそのものが大事なんだ、という態度はたぶんもう復活しない。
— 荒木優太(本が出たよ) (@arishima_takeo) 2020年9月21日
いま文芸批評というのは、書くのも難儀だが、読むのはさらに難儀である。
— 栗原裕一郎 (@y_kurihara) 2020年9月8日
有島武郎の在野研究者、荒木優太氏の新刊『有島武郎—地人論の最果てへ』(岩波新書)が、Amazon経由で届いた。早速読み始める。昔、わが高校の国語科教諭だった野山嘉正さん(後東京大学教授)のお宅を訪問した折、一緒だった西垣勤氏(後神戸大学教授)と出会い、西垣さんの関心が有島武郎だったこともあり、有島武郎の主要作品は読んでいる。
現代においてどう捉えるのか、大いに興味がある。じっくりと読み進めたいもの。