負けたアイルランドが、チーム全員で花道を作り、拍手で日本チームの勝利を祝福する。世の中には、映画よりも感動的で素晴らしいドラマがあるんですね。 https://t.co/yalD22MsK2
— 海乱鬼 (@yamatokairagi) September 28, 2019
(表紙裏のホルベイン絵具の広告)
『芸術新潮』1998年7月号で「ケルトに会いたい! 魂の島アイルランド旅行」を特集している。特集第2部の「手をとって鶴岡真弓のケルト案内」から読むと、ケルト文化についての大まかな理解が得られる。たしかluna seaのSUGIZOがケルト文化にはまっていたかと記憶する。
ケルトとは「ケルトの言葉を話す人たちという意味で、あくまで言語文化集団の名称」で、(現在残っている、ゲール語、ウェールズ語、ブルトン語などの)ケルト語派も、ゲルマン語派、ロマンス語派と同じく、大きくはインド・ヨーロッパ語族に属している。では、どうしてアイルランドが「ケルトの国」と呼ばれるのか、について鶴岡真弓多摩美術大学・芸術人類学研究所所長&芸術学科教授が解説している。
それがつまり、言葉ゆえなのです。ケルトは古代からゲルマンなどと血が混じっていますし、アイルランドでも中近世を通じて、ヴァイキング、ノルマン、アングロサクソンなどと混血を重ねていますから、純粋のケルト人なるものは存在しません。しかし、ケルト語を守っている限り、自分たちはケルトの末裔である、ケルト文化の担い手であるということができるのです。
古代ケルト人はヨーロッパ中に住んでいましたから、遺跡・遺物はどこにでもあるけれど、生きた言葉は残っていない。ところがアイルランドでは南のウォーターフォード州やコーク州、西のアラン諸島やコネマラに「ゲールタハト」といって、ゲール語を母語とする人々が暮らす地域が今もあります。また、ほとんどの国民が日常使っているのは英語ですが、この国の第一公用語はゲール語なのですよ。(pp.65〜66)
(同書p.65)