ジャガイモをいただく


 親戚からジャガイモを送っていただいた。農家ではないが、広い敷地で自家菜園を営んでいて、ゴーヤなども自給している。今年はジャガイモの出来がよいそうである。じつは家人が重症歯性感染症で3月に入院、5月に退院して以来、わが家は高齢者向けの配食サービスを毎日昼食と夕食2回契約している。朝食に肉じゃがというメニューもないので、使用について思案中、多くを肉じゃが好きの長男家族にお裾分けということになりそう。
 欧州を制覇した「ジャガイモの話」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』
 フォロー(愛読)している長谷川良氏のブログ、「ウィーン発『コンフィデンシャル』」7/2では、『欧州を制覇した「ジャガイモの話」』と題して、「欧州に殺到する北アフリカ・中東出身の難民・移民」をめぐる困難な問題を前にして、異文化定着の可能性について、ジャガイモの歴史的定着がヒントにならないか考えている。興味深く読んだ。
 南米アンデス山脈原産のジャガイモは約8000年も栽培されてきたが、スペインのインカ帝国侵略占領に伴って、16世紀に欧州に運ばれた。それから200年余りもの年月を経て、欧州の台所に食材として定着したとのこと。ジャガイモには偏見と抵抗があったらしい。18世紀に、ハプスブルク王朝のマリア・テレジアそして、プロイセンのフリードリッヒ2世らによって、食糧危機を乗り越えるべくその栽培が奨励され、定着していくことになる。

ジャガイモは戦争や困窮時の欧州人の基本的食糧として受け入れられ、同化していった。最初はエキゾチックな作物から軍用食、最後には全ての社会層の人々の食卓のお皿に乗るようになったわけだ。

 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20180111/1515640900(「毒の華—マンドラゴラ:2018年1/11 」)