若林圭子「ナントの街に雨が降る」

 バルバラの「ナントの街に雨が降る」は美しく哀しいシャンソンの名曲。やっと探し当てた父は、ナントの街のベットで遺体となっていた。ひとりの家族の死は、どこまでもひとりの死である。死者数のなかの一人の死ではない。
 昨年銀座「博品館劇場」リサイタルでも聴いた、若林圭子さんの唄をいまあらためて聴いて、この「とき」を哀しみたい。

http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20101130 (2010年11/29 若林圭子リサイタル)
http://blog.goo.ne.jp/littlebookroom/e/6f9c56064dff50140ddf24be093f30b3 (「シャンソンの小部屋」)

⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町の上:白木蓮の花芽、下:寒緋桜。小川匡夫氏(全日写連)撮影。⦆