結果発表は怖いもの

 新司法試験の合格発表があった9/10(金)は、こちらは旅行から帰って9/2(木)に市医療センターで受けた胸部(マルチスライス)CT検査の結果通知の日であった.喫煙歴皆無とはいえ、喫煙を原因とする肺がん発症は、60〜70%とされるから、非喫煙でも罹患の可能性は無くはないので、少し心配の一週間を過ごした.幸い異状なしの結果で安心した.免疫学の安保(あぼう)徹新潟大学教授は、次のように述べている.
『ガンを悪化させる最大の要因は、「恐怖心」なんです。極端な話、恐怖心で発ガンするといってもいいくらいです。そして、恐怖心を持つきっかけになるのが、ガン検診なんですね.ですから、ガン検診を熱心にやり過ぎる人ほど発ガン率が高くなる、というデータもあるくらいです。(略)したがって、ガン検診に熱心になるよりも、普段の生活を見直すほうが大切なんです.』(石原結實氏との共著『ガンが逃げ出す生き方』講談社』)
 たしかに肯けるところがある。これからも各種検診を、ほどほどに受けることにしたい。
 さて今年の新司法試験合格者数は2074人、合格率は、これまでの最低で、25.4%だったそうだ。かつて閣議決定された目標値3000人に遠く及ばない結果.不合格だった人の無念を思うと、決定権をもった関係者の展望のなさに憤りを禁じ得ない.昨年の新司法試験では、幸運にもわが家の愚息は合格し、いま東京の法律事務所から所属の内定をもらって修習中であるが、一般的に合格後も就活に多大な苦労を強いられる現実がある.環境の好転を祈りたい.
 合格者数をめぐっては、弁護士の間でも見解の相違があるようだ.
  http://hyakka.seesaa.net/category/2004345-1.html (熱血弁護士「川原俊明」ブログ7/30)
  http://d.hatena.ne.jp/attorney-at-law/20100909/1284044373 (弁護士ぎーちの雑感ブログ9/9)
 
⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町で出会った蝶2頭.上ツマグロヒョウモン(メス)、下ナミアゲハ。小川匡夫氏(全日写連)撮影.⦆