高校同窓会

(挨拶する久保利英明氏)
 (大岡俊明氏と)
 (元荒川区長藤沢志光氏と) 
 (「吉兆」のうどん)
 (丸山公明明治大学教授)
 (岡田夫妻)
 


 昨日10/21(木)は、東京帝国ホテル「牡丹の間」にて、高校の同窓会が催され、出席.真矢みきさんのCMでなじみの某会社の現役社長などというご苦労な人物もいるが、専門的職業の人以外は大方〈悠々自適〉の暮らしに入った者たちの集まりだ.欠席の方々を含めて、ビジネス・医療・科学・政治&行政・法曹・放送&出版・教育などの分野で、枢要な位置において活躍して来た人たちばかりである.どこぞのエリート校と異なり、みな性格的に謙虚であることも共通しているところ。いっぽう昨今の「世代間格差」論議など知る人も少ないようで、パフォーマンス的には元気を繕えるところで生きているといった感じか.
 生徒会長であった弁護士の久保利英明さんの挨拶で始まり、あとは静かに飲み食べかつ語り合うのみのパーティー。この形式が好きである.久保利英明氏は、新司法試験(予定)合格者数の削減には反対の意見表明をしている.『The Lawyers(ザ・ローヤーズ)・March2010』誌に、「国際的には韓国はロースクール制度を導入し、法学部を廃止して多様性ある法曹を毎年1500人規模で輩出しようとしている.日本の人口に引き直すと3750人に相当する./中国は既に毎年万人単位で弁護士を作り出し、法の支配する国家へ着実に歩み始めている」と書いている.「新人弁護士の就職先不足」は「極めて過渡的」問題としているが、ミクロ的には小さくない問題なのかどうか、部外者にはわからないところである.愚息が、他の美人修習生とともにご馳走になり助言を受けたと聞いていたので、そのお礼を言うと祝福され握手.
 大岡俊明さんに会えたのは大いなる喜びであった.生徒会誌と新聞にこちらが小説作品を発表したのは、編集長の大岡氏の励ましあってのことだったからだ。大岡俊明氏は、現在も詩を書いている文筆の人であるが、20代で岩波の『思想』誌に論稿が掲載された俊秀であった.アカデミズムになじまず、S予備校でこれまで世界史の講師として多くの人材を育てている.こちらの近作掌篇を載せた雑誌を渡して記念撮影.
 http://www32.atwiki.jp/pchira/pages/62.html
 壁際のテーブルに並べられた料理にはあまり手を出さなかったが、「吉兆」のうどんはさすがに旨かった.
 その演劇評論にはいつも裨益される、演劇評論家七字英輔氏の兄上である七字佑介さんとも会えて楽しかった.大手ゼネコンの要職にあったひとだ。彼も、大岡さんと同じ文芸部所属の才人だった.現在この文芸部OBの同人活動をはじめたそうだ.意気やよし、ともに励みとしたい.

演劇は越境する

演劇は越境する

 ホテル会場を出て、有楽町某店にてクラス「初代橙組」の2次会.同窓会学年幹事の岡田捷氏と令夫人を中心に談論風発.新しく3人がここで合流、賑やかになった.俳優向井理の指導教授として最近メディア露出が少なくない、明治大学生体制御学研究室の丸山公明氏が、翌日健診を意識してか、やたらと頑健ぶりを強調の言動.自身アメリカの夫人との離婚問題も解決していない身ながら、「向井クンには同窓の女ともだちはいても、恋人はいないようだ」などと、あくまで教え子のことを気遣う教育者の立場は、亡き大沢親分であれば、「あっぱれ」。しきりに岡田令夫人に接近して話すので、ついに旦那やって来て「席替われ!」。愉快な一晩とはなった.  
⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町民家のキンモクセイ金木犀)。小川匡夫氏(全日写連)撮影.⦆