わが最高の「有馬記念」は1997年のシルクジャスティス

www.youtube.com  1997年の「有馬記念」。この日は、競馬の友で三島由紀夫晩年の愛弟子、芥川賞候補作家鴻みのる(故人)さんとあと某出版社編集長のYさん、の3人で中山競馬場に参戦。じつは鴻みのるさんが知己の競馬評論家アベコー阿部幸太郎)さんを通じて特別ルームで観戦する手はずを整えているから、ということでの参戦であった。こちらは閉所恐怖症なので、抜け出せない密集した場に出向くことは、もとより無理であったのだ。連絡の場所にやって来たアベコーさん、申し訳なさそうに、先客が現われて席が埋まってしまった由、勘弁してくれとのことだった。立ち話で、アベコーさんの予想では、河内洋騎乗の2=ダンスパートナーとのこと。「ダンスパートナーすごくよさそうですよ、これにしました」。
 諦めて二人は一般スタンドで観戦、こちらは建物内に残ってテレビで見守ることに。しかしパドックはしっかりと観察、藤田伸二騎乗の14=シルクジャスティス勝利を確信した。鴻みのるさんとYさんはそれぞれ別の馬を推していた。結果は、ダービーの無念を晴らし、シルクジャスティスが1番人気武豊騎乗3=マーベラスサンデーをゴール直前で差し切った。むろん馬券は的中したが、それ以上にレースの劇的結末そのものに感動した。いまだにわが最高の「有馬記念」である。

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