FBIシリーズでは、イゾベル・カスティーユ(『特別捜査班』)&ジェイミー・ケレット(『インターナショナル』)が魅力的キャラ

paramount.jp  昨日のWOWOWプレミア放送『FBI:インターナショナル』は、このドラマの始まりと同じく、『FBI:特別捜査班』、『FBI:Most Wanted〜指名手配特捜班〜』とのトリプル・クロスオーバー・エピソードだった。予め番組表を見ていなかったので、深夜1:15終了は体力的にキツかったが、大晦日の予行演習にはなったかも。
 最初は、ウクライナ人虐殺に加担しているらしいベラルーシ出身の将校の娘の結婚式で、爆弾テロで新郎新婦ほか全員殺されてしまう衝撃的な事件。たまたま館に思い出のナイフを取りに戻った彼のみが生き残り、ドローンの武器を提供したアメリカへの憎悪と復讐から、武器密輸組織&テロ組織と連携してアメリカでの大規模な爆弾テロ、ケネディ空港爆破を企み実行するという展開。過去空港での燃料パイプの設計に携わったローマ在住のグローバル会社経営者が拉致される事件が発端となり、まずローマを舞台にスコット・フォレスター(ルーク・クラインタンク)がリーダーの国際捜査官たちが捜査を開始、テロが企てられている標的のニューヨークの特別捜査班にバトンタッチ、ローマから戻ったジュバル・バレンタイン(ジェレミー・シスト)らが主任特別捜査官のイゾベル・カスティーユ(アラナ・デ・ラ・ガーザ)の指揮の下、潜入捜査中のスチュアート・スコーラ(ジョン・ボイド)からの情報を待ちつつ捜査を実行。「大統領」と暗号化されたテロの標的がケネディ空港と、ついに解明。
 指名手配のテロリスト将校逮捕と爆破装置解除の実行は、新しい指名手配特捜班のリーダー、レミー・スコット(ディラン・マクダーモット)捜査官が最後の仕上げ。タイムリミット5分の前に拳銃を持って立ちはだかる空港警備員にFBI捜査官と信じてもらえず、多くの人々を救うため止むを得ず撃ち、スチュアートとともに無事爆弾の装置を外したのであった。レミー役のディラン・マクダーモットは、『LAW&ORDER:組織犯罪特捜班』1Sでニューヨークマフィアの大ボスを演じているので、どうもFBI捜査官イメージに馴染めないところがあったが、空港警備員が病院で死んだことを知り、悲しみ心を痛めるところは涙を誘う。
 スチュアートの恋人で特別捜査班の同僚でもあるニーナ・チェイス(シャンテル・ヴァンサンテン)は、ジュバルと一緒に派遣されたローマでテロリスト一味を一斉制圧する行動中銃弾に倒れてしまう。ニーナは妊娠していた。病院からのスコット・フォレスターの情報では24時間が勝負という、極めて危険な容体であった。ニューヨークで潜入捜査中のスチュアートに伝えるかどうか、心優しいジュバルは葛藤する。「伝えてはいけない。もし伝えれば、スチュアートが動揺し危ない」とイゾベル。「しかし……」とジュバル。「私の責任において、話してはなりません」とイゾベル。このシーンでのイゾベルのFBIニューヨーク支局長としての強い意志と底にある優しさに感動した。FBIシリーズで味わい深いのは、組織の上に立つものの責任の在りようである。イゾベル・カスティーユ役の女優アラナ・デ・ラ・ガーザは、『クリミナル・マインド:国際捜査班』ではクララ・シーガー役で出演しているが、まだ30歳ちょっとで美形のみ印象的。イゾベルはこれまでの人生の刻印を秘めて、いよいよ「クールビューティー」の魅力が極まった感じである。

『FBI:インターナショナル』のジェイミー・ケレット捜査官は、今回はあまり出番はなかったが、いつもは元カレでもあるスコット・フォレスター主任捜査官の片腕として、有能ぶりを発揮している。FBIのヨーロッパ拠点であるブタペストの警察のイケメン刑事と恋におちて別れたばかり。演じているのが、アイスランド出身の女優、ハイダ・リード。アイスランドのTVドラマ『ステラ:黒い捜査ファイル』では、中国の諜報機関との熾烈な闘いに巻き込まれる弁護士を〈熱演〉している。

 ベッドで裸で男の愛撫を受けながら警察からの仕事の招聘の電話に応じたり、禁煙場所でも気にせず煙草を取り出したり、大きな国家的陰謀事件の渦中に存在する女性内務大臣とレズの関係を楽しんだり、じつに大胆で無鉄砲なキャラの女性、ステラ。しかしその行動力と推理力でついに国家的陰謀のメカニズムを突き止めるのであった。『FBI:インターナショナル』のS1では、ジェイミー・ケレット捜査官はまだスコット・フォレスター主任捜査官と恋人関係にあり、捜査の仕事が一段落すると裸で彼を待っているという感じで、その脱ぎっぷりのよさは、ステラ風味であったのかと気がつく。S2では脱がなくなったが、凛とした美貌は変わらない。