記者はだれの代表でもない

 今日の東京新聞朝刊読者投稿欄に、「本紙記者奮闘・今後にも期待」と題された、50歳会社員の投稿が掲載されていた。この新聞にしてこの読者あり、といった印象である。最後にこう結んでいる。

 私たち読者は、購読料を払ったうえで記者を首相官邸に派遣し、読者代表として質問を委託しているという考え方もできる。本紙記者のさらなる奮闘に期待したい。 

 記者がその購読している読者の代表であるとするならば、各新聞社に購読者数に応じた記者の質問時間を割り当てることが 合理的ということになろう。東京新聞の購読料が安いことと、文化面に時おり魅力的な記事が載ることを理由に同紙を取っているこちらとしては、政治部(および社会部)の記者を代表などとは見なせないのである。当該記者の〈質問〉パターンについては、藤原かずえさまの昨年のブログ記事の分析が参考になる。

ameblo.jp

 

  バルザックの新聞記者についての洞察(?)は、現代でも有効なところがあろうか。

simmel20.hatenablog.com