十六夜の日に


 昨日9/28(月)は、T大学病院入院棟11F老年科病室に、老母を見舞いに訪れた。肺水腫で介護付き老人ホームから緊急入院との連絡が先々週あり、見舞いに。すでに水は除かれていて、意識もあり話せるが、食事をまだ止められていることもあってか、判断力と聴力が低下していた。しきりに「ヨーグルトが食べたい」と訴えるが、担当医師の許可が下りないうちはだめとの看護婦(看護師)さんの説明。でもレントゲンの結果、腸に閉塞なども起きていないそうで、近く食べ物の許可が出るかもしれないとの推測。いちおう順調に恢復過程にあるようで、安堵した。「このフロワーで、百歳の患者さんいますか?」と、看護婦さんに訊くと、「いまいません」との返事。コップ一杯の水を飲めることになり、「おいしい」と3回も声に出して飲んでいた。まだまだ生命力は枯渇していないようだ。午後、「秋の景色を観ませんか?」と、看護婦さんが耳許で大きな声で老母に勧めてベッドの上半身部分を立て、窓の覆いを揚げて眺められるようにしてくれた。「秋の風だ」と母。少し開けてある窓の隙間から、爽やかな風が部屋に吹いていたのだ。「ああいいですね。風がわかるのなら」と看護婦さん。ありがたい心遣いと、感動・感謝した。
 昼は、途中退室して最上階15Fにあるレストラン上野精養軒で、パノラマの眺望を楽しみながら、プレートランチを味わった。内容は、ボンゴレのスープ・秋鮭のクリームシチュー・豚ヒレ肉のピカタ:トマトソース・グリーンサラダ・ご飯(青紫蘇の実漬け)・コーヒー。これで1350円は、コストパフォーマンスよろしいのでは。
 往路はタクシーを使ったが、帰路は、湯島経由御徒町駅まで徒歩。朝ロキソニン錠を飲んではいたが、膝痛を我慢しての歩きで難渋。照ノ富士並みの頑張りで、なんとか御徒町駅まで辿り着いた。東京駅からはグリーン車利用で快適な帰還となった。
 今年の十六夜は、スーパームーンとのこと。天文に関することはまったくわからないが、前日の中秋の名月とともにたしかに観察することができた。




⦅写真は、9/28のスーパームーン。小川匡夫氏(全日写連)撮影。コンパクトデジカメ使用。⦆