スプーンについて



 昨日5/16(月)は、介護付き老人ホームの老母見舞いに白髭橋をバスで渡ったが、途中東武東向島駅近くでピンクと白の花のカルミア(Kalmia)と出会った。アメリシャクナゲとも、ハナガサシャクナゲとも呼称されるとのこと。
 https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-316(「みんなの趣味の園芸カルミア」)
 明治の末に、時の東京市長が友好の証しにワシントン市に贈った桜の苗木の返礼として、大正時代に贈られてきたのが、ハナミズキとこのカルミアの苗だったそうである。アメリカでは野生の木で、インディアンはカルミアの根からスプーンを作っていたことから、スプーンの木(Spoon-Wood)と呼んでいたらしい。スプーンの木か、面白い。
 http://linghum.blog119.fc2.com/blog-entry-231.html(「野に咲く花の写真館:カルミアとワシントンの桜と木のスプーン」

 昨夜放送のNHK番組『プロフェッショナル・仕事の流儀』(10:25~11:14)では、看護師の小山珠美さんを紹介していて感動的であった。咀嚼力が衰え、誤嚥の危険性がある高齢の患者に対して、胃瘻(いろう)寸前みずから噛んで食事ができるところまで援助する「仕事の流儀」を、現場からのレポートを中心に追っていた。まさに「看護師」という職名にふさわしいプロの技である。「食べることとは、人間にとって命の根幹に関わること」とのことばには説得力があった。医療の現場では、小山さんは、介助用スプーンを使用しているが、家庭などでは、ティースプーンでいいそうだ。カレースプーンでは、一度に口に入れる量が多くなり誤嚥を招くとのこと。なるほど。
 ナレーションは、リニューアルした番組でも、橋本さとし貫地谷しほりの二人が引き続き担当。とうぜんである。

 http://www.nhk.or.jp/professional/2016/0516/index.html(「NHK『プロフェッショナル』:小山珠美」)