十三代目市川團十郎白猿襲名披露(吉例顔見世)興行観劇(歌舞伎座にて 11/10)

  一般発売日午前10:00〜で、10:20にようやくアクセスできても、すでに夜の部S席(1等席)は完売、やむを得ずA席(2等席)をなんとか確保。一昨日11/10(木)に観劇。後方6列がA席で、階段状になっているので予想外によく観ることができた。持参のオペラグラスもフル稼動、愉しめた。左耳難聴なので口上の声はあまりはっきり聴きとれなかったが、「お願い申し上げ奉ります」という最後のところだけ聴いていればよい(?)のが口上なので、大先輩松本白鸚丈のいかにも心配そうな励ましの雰囲気さえ伝わってくれば、不満は残さない。
 メインの『助六由縁江戸桜』では、髭の意休(実は伊賀平左衛門)役が尾上松緑。三浦屋の花魁揚巻役が尾上菊之助尾上菊之助は、NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で演じていた時代劇の人気スターのイメージがあるので、その(とうぜんの)変身と艶やかさに驚嘆した。髭の意休役は、十一代目市川團十郎襲名披露興行(1962年)の同狂言で演じた六代目坂東簑助(後八代目坂東三津五郎)の印象が強く、どうもしっくりこない。個人的事情である。とまれ、十一代目、十二代目、そしてついに十三代目の(3代にわたる)市川團十郎白猿襲名興行の舞台を観ることができて嬉しいかぎり。襲名興行はしょせんお祭り、團十郎白猿の役者としての円熟はこれからなのであろう。


 休憩時間での館内食事が解禁となり、喜ばしい。予め歌舞伎座地下の売店で大阪発の銀座グルメ、新世界ビーフヘレカツサンドを買い求め、口上の後の幕間休憩(35分)にロビー立食スタンドで食べた。評判通り美味しい! 

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