「新しい中世」論

 池内恵(さとし)東大准教授が、6/12付のFacebook記事で書いている。
……週刊エコノミストの今週発売号に、「新しい中世」をめぐって寄稿。田中明彦『新しい中世』とヘドリー・ブル『国際社会論 アナーキカル・ソサイエティ』。
このフェイスブックでは対象書籍を先行して紹介しておりましたところ、対象書籍はネット書店では売り切れてしまって超高値が付いているようです。…… 
 残念なことに過去この2冊の著作を読んでも買ってもいない。「新しい中世」をめぐる議論については、別の書に関してかつてブログでとり上げている。

 次のところは、改めて注目したい。現代という時代を認識する上での基本の前提といえよう。
『大窪氏が、現代を「新しい中世」状況の時代と見る根拠として、イギリスのヘドリー・ブルの著を引用して、現代世界に生じている五つの特徴を指摘している。1・諸国家の地域的統合(EUを典型にEFTA、東アジア共同体構想など)、2・各国家の国内統合不全(旧ユーゴ、チェコなどの分解、イギリスにおけるスコットランド独立の動きなど、国民国家の内部分裂)、3・私的団体による国際的暴力の復活(アルカイダや民間軍事請負会社=PMFなどの活動顕著)、4・国境横断的な組織の擡頭(多国籍企業グリーンピースなどのNGO)、5・世界的な技術の統一(ITの統一など)。』

⦅写真は、東京台東区下町民家の サンパラソル(SunParasol:サントリーフラワーズの園芸商品)。小川匡夫氏(全日写連)撮影。コンパクトデジカメ使用。⦆
 http://www.suntory.co.jp/flower/gardening/lineup/spring/sunparasol/
 (「サンパラソル:サントリーフラワーズ」)