谷中とジャズ

 テレビ朝日の朝番組、加山雄三の「若大将のゆうゆう散歩」で、加山雄三さん本日の散策は、台東区谷中の街であった。日暮里周辺を含めて懐かしく視聴。谷中銀座に階段を降りる左手前にある、ジャズスナック「シャルマン」のことを思い浮かべた。最後に出かけたのは、ピアニスト、オスカー・ピーターソンが亡くなった(2007年12/23)、数日あとの日であった。その前は同じ年の2/23で、奇しくも哲学者の池田晶子さんが亡くなった日であった。
「シャルマン」は,昔ジャズ喫茶だったのだ。近隣では、上野に「イトウ」があり、ともに有名であった。「イトウ」は、何回か通っているが、喫茶店時代の「シャルマン」には、じつは入っていない。いまは、「イトウ」はとっくになくなり、「シャルマン」も2Fのみスナックとして残っている。名物マスターは替わってしまったらしい。
 http://www.book-navi.com/book/syoseki/jazz.html(「昭和ジャズ喫茶伝説」)
 http://home.s06.itscom.net/hard-bop/file/kissa/21nippori.html(「東京ジャズ喫茶紀行:シャルマン」)
 オスカー・ピーターソン追悼で入ったときのことを、mixi日記に記しているので、どこかで重複するかもしれないが再録しておきたい。

◆昨晩は、12/23に亡くなったオスカー・ピーターソンを偲んで、東京日暮里のジャズスナック「シャルマン(charmant)」に行った。同行したのは、わがジャズ鑑賞の師であるS氏。彼はジャズ音楽愛好家で、毎年ニューヨークに出向き、ヴィレッジゲートやリンカーンセンターを訪問して、生のジャズに触れている。とくにオスカー・ピーターソンのファンで、一緒に偲ぶのにはふさわしい人物なのだ。もっとも、こちらはオスカー・ピーターソンは、来日の折の演奏も聴いていないし、とりわけ好きということでもない。
 西日暮里の予定の店が消えていて、日暮里のほかの店まで歩くつもりが、慣れた地域のはずなのに、道を間違え右往左往。ようやく日暮里駅近くの「気まぐれ」という当日の気分にぴったりだが目的のとは違う店に入り、地酒「立山」の冷やを中トロを肴に呑み、鮭茶漬けで腹ごしらえしてから、いざ出陣。
「シャルマン」店内には、当然であるがすでに名物の年代物スピーカーから曲が流れていた。オスカー・ピーターソンだ。すかさずS氏、「アルバム『 the sound of the trio 』A面2曲目の『 on green dolphin street 』という曲だ」と解説。さすがである。
 CDより温かく包み込むようなアナログの音響に浸りながら、年末サービスの樽酒をいただいた。こちらは、デューク・エリントン(&チャールズ・ミンガス&マックス・ローチ)の『Money Jungle』を所望。S氏は、マイルス・デイヴィスの『Miles Davis in Person, Friday Night at the Blackhawk, San Francisco,Vol.1』をリクエスト。アメリカンなよい夜を過ごせた。(2007年12/28mixi日記)
 http://www.youtube.com/watch?v=TSNPzm_wYLY
 http://www.youtube.com/watch?v=ChGYZ3rcUz0
⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町民家に咲く、ペラルゴニュームの花。小川匡夫氏(全日写連)撮影。⦆