2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学的センスとはなにかー知るための二冊

◆国際プラトン学会実行委員を務める、納富信留(のうとみのぶる)慶応大学教授(当時)の『哲学者の誕生ーソクラテスをめぐる人々』(ちくま新書)は、「哲学は、いつ始まったのか? 最初の哲学者は、ソクラテス—あるいは、タレスやピュタゴラス—というより…

吉本隆明さん

「毎日新聞」に、吉本隆明氏へのインタビュー記事が掲載されている。梅田麻衣子記者のリアルな記述によれば、『吉本さんは四つんばいで現れた。糖尿病や前立腺肥大、足腰の衰えなどで、体が不自由な状態にある。日本の言論界を長年リードした「戦後最大の思…

あやめと花あやめ

わが家の庭には、菖蒲とアヤメがともに植えられてある。アヤメは、昔は花あやめ、菖蒲はあやめと、それぞれ呼称されていたらしい。植物の分類でも、菖蒲(あやめ)はサトイモ科で、アヤメ(花あやめ)は、アヤメ科である。さ月4日に観た芝居の役者吉岡求馬…

「絆」とギリシア悲劇

大震災以降、「絆」ということばがよく使われ、観ていないが、映画&TVドラマの主題としても選ばれる傾向のようである。それはそれで不満はなく、観ればおそらく人並みに感動すると思うが、文学作品においても同じ動きがあるとすれば、通俗に陥るだろう。「絆…

犀星の戯曲

本日の「YOMIURI ONLINE」(北陸発)によれば、「読売新聞北陸支社は発刊50周年にあたり、金沢市生まれの詩人で小説家の室生犀星が来年3月で没後50年を迎えるのにあわせ、新たに文学賞を創設」するとのことである。1962年3月26日没なので、そういうこ…

向井理と丸山公明教授(PT2)

昨日五月尽、朝はTBSテレビ「はなまるマーケット」出演の俳優向井理を見て、夜は、新宿の居酒屋でその指導教官であった、明治大学生体制御学研究室の丸山公明教授と杯を交わした。 高校橙組のI君がこの一月に逝去し、震災などもあり、遅れての月命日の追悼会…