趣味の園芸

(Baccaratの食器とともに)
 この夏の猛暑でどうかと心配していたが、わが庭の柿の実りは例年通りである。味も自然の甘さで、食感も悪くない.秋のささやかな収穫を寿ぎたい.
 秋の花といえば、菊であろう.昨日は、江東区亀戸天神社に参詣.ちょうど菊祭を催していて、丹誠込めた菊の花々に感嘆した.文学作品では、J.スタインベックの短篇小説「菊(The Crysanthemums)」を思い浮かべる.じつによくできた短篇である.ひとによって好き嫌いは当然あろうが、わが創作の理想とする短篇の一つである。かつてこの作品を収めた文庫の短篇集を、旅行先の電車に置いて来てしまい、本は手元にないが、いまはネットで原作を含めて読めるのである.まことに有り難いことである.
 http://f59.aaa.livedoor.jp/~walkinon/chrysanthemums.html (翻訳者実名不明:感謝)
 http://nbu.bg/webs/amb/american/4/steinbeck/chrysanthemums.htm (原文)


(「趣味の園芸」の田代沙織さん)

 昨日11/5(土)夜9:00〜 NHK教育テレビで「趣味の園芸」の再放送をしていた。いつも日曜日の朝8:30〜の放送で、見逃している番組だ.今回はメインで、パンジービオラの育て方、フラワーリースの作り方など解説があり、大いに参考になった.「フルール(Fleurs)」というコーナーで、ワタの繊維ができる作業の工程を紹介していた.矢澤秀成さんが実演指導し、ラクドルの田代沙織さんが指導を受けながら、可愛い進行役も務め、とても愉しかった.綿繰り機でワタの実から種を取り除き、そしてワタの繊維をほぐす綿打ちの作業など、はじめて眼にすることで、寒い冬を迎えるとき、綿の文化の恩恵を顧みる機会とはなった.

⦅写真(解像度20%)は、上千葉県九十九里民家の小菊、下文京区湯島天満宮(天神)の菊の花.小川匡夫氏(全日写連)撮影.⦆