ヘンデルの『ジュリオ・チェーザレ』(10/8 新国立劇場オペラパレス)圧巻の面白さ

MORIYA Mari  BRAVA!

 ヘンデル作曲のバロック・オペラということで、新国立劇場オペラ部門音楽スタッフでみずからも古楽器演奏の活動を実践している根本卓也さんが、音楽コーチの一人として参加しているのも信頼できる。ピリオド楽器古楽器)を使用していない場合でも「モダン楽器のオーケストラであっても、古楽に精通した指揮者であれば、古楽的なアプローチを行い、モダン楽器にピリオド楽器の方法論を取り入れるに違いない」(山田治生「いまどきのバロック・オペラの楽しみ方」)。指揮者のリナルド・アレッサンドリーニは、ローマの古楽合奏団、コンチェルト・イタリアーノ創立者で、音楽監督。まさに「古楽に精通した指揮者」である。門外漢なので細かいところはわからないが、ともかく澄んだすばらしい音を聴かされて心地よかった。

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 バロック・オペラの場合、レチタティーヴォ(叙唱)とアリア(歌い終わると退場する退場アリア)中心の展開、個々の歌手の力量が問われるのである。タイトルロールを歌うのはマリアンネ・ベアーテ・キーランド(メゾソプラノ)であるが、実際のそして当日の主役は森谷真理(ソプラノ)のクレオパトラであった。

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