昨日6/18(金)、国立劇場・大劇場にて、歌舞伎鑑賞教室『人情噺文七元結』を観劇した。鑑賞教室なので、例によって、(今回は)中村種之助の解説が寸劇、舞台装置(セリ&スッポン)の紹介を交えてあり、些かの勉強にはなった。
三遊亭円朝=口演、竹柴金作=脚色、尾上菊五郎=監修のこの作品、物語は落語で馴染みであるが、歌舞伎の舞台を観るのは初めて。左官長兵衛役が尾上松緑(四代目)、女房お兼役が中村扇雀(三代目)と大きな名跡の役者で、個人的には昔の(その名跡の役者の)イメージが鮮明すぎて、どちらも初めて知って、時の推移を感じてしまった。
「私の持論、現代において古くさいドラマである人情噺で観客を魅了するには、笑いを入れるべきである。そうしないと観客はこの古い物語に興味を持たない」とは、立川志らく師匠の見解(『全身落語家読本』新潮選書)であるが、2幕目第2場「元の朝兵衛内の場」で、着物を朝兵衛に取られてしまい、訪問客の和泉屋主人清兵衛と手代文七に姿を見せられず、お兼が小道具の小屏風を使って顔だけ出したり引っ込めたりするドタバタは、志らく師匠の落語同様「笑いを入れる」演出で、面白かった。序幕第2場「吉原角海老内証の場」での華やいだ雰囲気は、歌舞伎の舞台でこそ出せるもので、これはどんな名人の落語でも叶わないところか。
帰路半蔵門線錦糸町駅でJRとの乗り換えで下車、駅近くの星乃珈琲店にて暫時休憩、ひさしぶりに喫茶店で寛ぐ愉楽を満喫できた。
ここでチケットを受け取る。
2Fレストランで昼食のラーメンを食べる。開演に遅れないよう熱くなく、塩分控えめに調理されている。
緞帳
錦糸町駅近くの星乃珈琲店で星乃ブレンドコーヒー&けずり苺パフェ。
新しいトートバッグ。ユニクロ+J半袖シャツが濃いブルーなのでピッタリ。