ピーター・フォンダ出演の映画では、鑑賞の記憶にあるのは、姉のジェーン・フォンダと共演した、A.E.ポーの三つの短篇が原作のオムニバス映画『世にも怪奇な物語』、第一部、ロジェ・ヴァディム監督「黒馬の哭く館」。原作の短篇は、「メッツェンゲルシュタイン(METZENGERSTEIN)」。メッツェンゲルシュタイン伯爵家の女伯爵フレデリックがジェーン・フォンダ、血縁ながら宿命的に対立関係にあるベルリフォジング男爵家の男爵ヴィルヘルムがピーター・フォンダ。焼死したヴィルヘルム男爵の魂が乗り移った黒馬に乗ったフレデリックが、火の海の草原に突き進んでいくという物語。
なお第二部「影を殺した男(WILLIAM WILSON)」の監督は、ルイ・マル、第三部「悪魔の首飾り(NEVER BET THE DEVIL YOUR HEAD)」の監督は、フェデリコ・フェリーニという豪華さ。ぜひDVDか何かでまた観たい映画である。